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【相談対応スキル】消毒液で革製品が「変色」するトラブルが続出しているというニュース(2021年11月)

ポイント

  • もし、みなさんが消費生活相談員として、今回のニュースにあるような相談を受けた場合はどのように対応しますか?
  • 消費生活センターでは、商品や製品の相談トラブルをよく受けるのですが、クリーニングに関するトラブルも多いです。
  • 今回は、クリーニングにもよくある「変色」「脱色」「しみ」などの相談と同じような分類ともいえるバッグの変色トラブルです。
  • 普段の何気ないニュースから相談員としての知識を付けていくことが重要です。
  • これを知っているか知らないかで、相談対応の方法も変わってきます。
  • 具体的には、知らないと、センターから、かばんのメーカーや購入店に問い合わせるということになり、すぐには答が返ってこないので、継続案件として、ややこしいことになります。
  • しかし、このことを知っていれば、相談者に情報提供して、例えば、修理(色を塗る)などの相談をメーカーや販売店にしてみてはどうかという助言ができます。
  • 試験対策としては全く必要のない知識ですが、消費生活センターの現場では非常に活かせる知識になります。
  • こういう製品事故の現場の実務を積み重ねていくと、2021年度の論文試験のテーマ1の製品事故対応につながるのですね。

ニュース記事の紹介

※下記に紹介している記事や動画は時間の経過とともに削除される場合がありますのでご了承ください。また、新しいニュースがあれば追加します。

【ANN】消毒液で革製品が“変色” トラブル続出・・・対策は?(2021年11月5日)2021/11/05

  • 【YouTube】https://youtu.be/HK3ASTwdXOI(リンク切れ)
  • 【テレ朝ニュース】https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000234238.html(リンク切れ)
  • 【ヤフーニュース】https://news.yahoo.co.jp/articles/20d8fbb2f5f6a65cc75c849998c705f4e67347e0(リンク切れ)

消毒液で革製品が“変色” トラブル続出…対策は?[2021/11/05 10:28]

 SNS上で、かばんや財布などが色落ちしたと訴える声が相次いでいます。コロナ対策で欠かせない、手や指の消毒に注意が必要です。

■革製品“変色”トラブル続出

 「泣いてる。見ての通りワンプッシュだょ。ショックだよ」という嘆きと共に投稿されたのは、高級ブランドの革製バッグの写真です。よく見ると、白い斑点があります。

 ツイッターの投稿から(@aimi feti):「まさか、このコロナ禍で必須の消毒で、こんなことになるなんて思わないじゃん」

 この長財布にも…。

 投稿者・「飛ばないオランダ人」さん:「最近、財布に不審な汚れとポツポツが見られるなと」

 原因は、バッグの中でこぼれた消毒用のアルコールです。持ち主は…。

 投稿者・「飛ばないオランダ人」さんは、「ショックでしたね。(消毒液)拭いたりしたんですけど、落ちなくて。ネットオークションに売りに出して、違うものを買う羽目になった」

 他にも…。

 ツイッターの投稿から:「3歳児にアルコールスプレーを吹き付けられて変色しました。感情のやり場がありません」

 コロナ禍で、おなじみとなった「消毒用アルコール」で、大切な革製品を変色させてしまう人が増えています。

 30代:「(Q.消毒液で革製品に跡が付いたことある?)あります。(革靴)それで履けなくなって捨てちゃった。色がまだらになって、全然可愛くなくなって。机に消毒掛けようと思って、シュッシュとやったら、こんな感じになって、え?って」

 20代:「(Q.この辺り、まだらみたいな模様が見えますね)消毒液でこういう感じの全然気付かなくて。出掛けてきた時に、家に帰ってきたら、白くなっていたので、あれ?みたいな」

■“変色”させない方法は…?

 消毒用アルコールによる“色落ち”や“シミ”について、革製品の専門家は…。

 「靴専門科」技術アドバイザー・大友良祐氏:「まずアルコールが革の内部に浸透していってしまうんですね。内部に入ってしまったアルコールが気化していく時に、革の表面の染料や、その上にある油分も一緒に、持っていってしまう。そこに残ったものが、シミという形で残ってしまう」

 また、アルコールが影響を及ぼすのは、革製品だけではないといいます。

 獨協医科大学副学長・小橋元教授:「アルコール自体は、油とかそういうものをある程度溶かしてくれる性質を持っています。当然、革だけじゃなくて繊維、衣服とか、あるいは合成皮革とか。天然じゃなくても、モノによっては色が落ちたり、変質・変色することもありえると思います。アルコール自体は、だいたいすぐに揮発(きはつ)してしまいますので、10秒から15秒くらいでほぼほぼアルコール分は飛ぶと思います。15秒から30秒くらい過ぎて、『揮発したな』つまり『乾いたな』と思えば、(触っても色落ちやシミは)大丈夫かなと思います」

(「グッド!モーニング」2021年11月5日放送分より)

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000234238.html(リンク切れ)