2019年度(本試験) 問題2 消費者行政の歴史(消費者庁創設関連)(選択穴埋 )その1(一般公開中)

2.次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

① 2009(平成21)年、[ ア ]に基づき、消費者庁・消費者委員会が設置され、消費者政策は新たなステージを迎えた。それ以前の消費者行政は、各府省庁が所管する分野ごとにいわゆる縦割り的に行われてきた。
これを改めて、各府省庁の所管分野に横断的にまたがる消費者行政全般に関し、いわば[ イ ]として消費者庁が設置された。消費者庁は、まず自ら所掌する重要な消費者関連諸法令の執行に当たる。また、「消費者事故等」に関する情報を[ ウ ]に集約、分析を行い、消費者へ注意喚起するほか、必要に応じて各府省庁に対し措置要求を行うなどの役割を果たす。各府省庁の規制がなされていない、いわゆる「すき間事案」については、事業者に対し[ エ ]等の措置を講じる。
消費者庁は、2013(平成25)年度から[ オ ]に基づき、政府が講じた消費者政策の実施状況をまとめ、毎年国会に報告書を提出している。また、[ オ ]に基づき、政府は、①長期的に講ずべき消費者政策の大綱、②消費者政策の計画的な推進を図るために必要な事項について[ カ ]で定めている。

② 消費者委員会は、消費者行政全般に対して、[ キ ]機能を有する独立した第三者機関として設置された。「消費者が安心して安全で豊かな消費生活を営むことができる社会の実現に関して優れた識見を有する者」のうちから、[ ク ]が任命する10 人以内の委員で組織される。主な役割は、消費者の利益の擁護及び増進に関する基本的な政策などの重要事項について、自ら調査・審議を行い、建議や提言を行うこと、各省庁などからの諮問に応じて、調査・審議を実施することなどである。また、委員会の下に専門家で構成される[ ケ ]等を設けて審議を行うこととしている。様々なトラブルに関する建議のうち、高齢者等に関するものとして、2017(平成29)年1月、[ コ ]に関する消費者問題について建議がなされ、これを受けて、消費者庁、厚生労働省、国土交通省が措置を講じている。2019(平成31)年3月までに、20 件の建議と15 件の提言を行っている。

【語群】
1. 勧告 2. 内閣総理大臣 3. 多元的 4. 消費者安全法 5. 監視 6. 消費者庁及び消費者委員会設置法 7. 消費者基本計画 8. 指導 9. 身元保証等高齢者サポート事業 10. 消費者基本法 11. 司令塔 12. 消費者担当大臣 13. 有料老人ホームの前払金に係る契約 14. 消費者保護基本法 15. 一元的 16. 専門調査会 17. 審議委員会 18. 企画調整 19. 消費者安全確保に関する基本的な指針 20. 諮問機関

解説

  • 問題2と問題3で「消費者行政の歴史」についての穴埋問題が出題されています。
  • 出題される分野としては、「古い消費者問題」「最近の消費者問題」「消費者庁創設関連」「重要な法律制定改正」を中心に組み合わせられています。
  • 「古い消費者問題」「消費者庁創設関連」については「ハンドブック消費者2014」がテキストとなります。
  • 「最近の消費者問題」では、主に不祥事や事故等の社会問題から出題されていますので、直近数年間のニュースを見ていれば比較的易しい問題になります。

ポイント

  • 消費者庁・消費者委員会の設置と消費者委員会の役割・業務についての基本問題です。
  • 「ハンドブック消費者2014」が参考資料となる頻出問題です。同じ論点が繰り返し出題されます。
  • ただし、中には微妙に悩む二択がありますので日本語解釈などのテクニックをフル活用しましょう。

語群からの選択のポイント(2問に分かれていて語群が一塊)

  • 穴埋が5個づつの大きく2問に分かれているにもかかわらず、語群は2問まとめて20個の選択肢があるというパターンで出題されています。問題2は①6個②4個、問題3は①5個②5個という配分になっています。
  • この2問が明らかに別の分野の場合は、20個の語群もざっくり2つに分けることができますが、似通った分野だと、どちらの問題の語群かが分かりにくいことがあります。①か②かわかれば非常に解きやすくなります。
  • じっくり時間をかければ、2つに分けれて、かつ、各穴埋が原則2択にまで絞ることができます。勉強段階では分けていく方法で解説しますが、本番ではそこまでの時間はないので、それを繰り返して、慣れていくことが重要です。本番では、記号を使って、ペアで見え消ししていく方法で時間を節約しながら解答していくといいでしょう。どのように選択して、見え消しして、解答していくかは、実際に問題を解きながら実践しますので、動画解説で確認してください。
  • 穴埋問題は基本的に点数を稼ぐ問題ですので平均以上(=7割以上)とれるようにしましょう。
  • 2択まで絞れると、一般常識で正解できることも多いです。ただし、数字になると難しいかもしれません。

難易度(A易、B普通、C難)目標:7問以上/10問中)

①(ア~カ)消費者庁・消費者委員会の設置

ア 法律 AB
イ 機能 AB
ウ 役割 AB
エ 措置 BC
オ 機関 BC
カ 施策 B

②(キ~コ)消費者委員会の役割・業務

キ 役割 AB
ク 誰が B(覚えておくこと)
ケ 組織 BC
コ 具体的な建議 C

新試験での過去の出題状況(問題2と問題3)

2019年度試験

2019年度本試験

問題2①消費者庁・消費者委員会の設置
問題2②消費者委員会の役割・業務
問題3①世界消費者権利デー
問題3②SDGs(第3期消費者基本計画)

2019年度再試験

問題2①消費者安全法制定のきっかけ(消費者事故・不祥事の社会問題化)
問題2②消費者安全調査委員会(消費者安全法の改正)
問題3①消費者行政の始まり(公害の歴史)
問題3②海外の消費者行政の始まり(歴史)

平成30年度試験

問題2①景品表示法の誕生のきっかけ
問題2②景品表示法の歴史・ジュースの表示
問題3①企業不祥事・自動車・鉄鋼・2016年~2017年(平成28年~29年)
問題3②旅行業者の破綻(旅行業法)・2017年(平成29年)

平成29年度試験

問題2①消費者行政の創設期
問題2②消費者庁の創設期
問題3①企業不祥事・自動車・食品廃棄物(公益通報者保護法)
問題3②改正個人情報保護法・2017年(平成29年)5月

平成28年度試験 ※新試験1年目で出題分野が安定していないためイレギュラー

問題2①不当請求や悪質や新サービスの悪質商法・2015年(平成27年)
問題2②最近の相談傾向(高齢者の被害)
問題3 消費者を保護するための規制
問題4①国民生活センターの位置付けと業務内容
問題4②消費者委員会