2023年度(令和5年度)の試験問題の解説を一覧表にまとめています。
大問ごとにまとめ版(WEB版とPDF版)を作成しますので、合体させると過去問解説本に仕上がります。ただしページ数が多くなります。

「試験問題・解答(PDF版)」は直近5年分について、国民生活センターのHP(http://www.kokusen.go.jp/shikaku/shikaku.html)から閲覧・ダウンロードできます。※それ以前については会員限定で提供しています(https://soudanshiken.jp/kakomon-sakujyobun)。

  • 解説合体版(WEB版・PDF版)は会員限定です
  • 誤字脱字については随時修正していますので、印刷・ダウンロードしていた場合はご了承ください。また、大きな修正等がある場合は中ほどの修正履歴でお知らせします。印刷すると枚数が多くなるので基本的にはWebで閲覧しながら学習することをおすすめします(電車の中などのすき間時間でも学習できます)。
  • スマホ表示の場合に、切れている表の右端も指でスクロールできるようにしました。
  • PDF版は修正等がある場合もあるので試験終了後に作成しますが、WEB版を単純にPDFで保存したものですので、自分でも作成可能です(最下部の「このページの印刷画面を開く」をクリックして表示された画面を印刷する設定でプリンタを「Microsoft Print to PDF」にすると保存する画面が出ます。

【動画解説】2023年度(令和5年度) 

  • 動画解説は解説合体版(WEB版)を作成した時に同時に公開します(大問題の分割された解説が終了してから1週間後程度)
  • 2022年度過去問解説から、まとめ版の最下部にも動画解説を埋め込んでいます。

2023年度(令和5年度)試験(2023年10月21日実施)

勉強部屋作成マークシート解答用紙(ダウンロード印刷できます)※2023年度版も公開中※

択一試験用のマークシート(一般公開用)
https://soudanshiken.jp/62118

【2023年度版・試験出題分野の全体像】出題分野の割り振りの変更・学習の進め方のヒント・学習コンテンツの概要(最短最小の勉強で合格を勝ち取る)※2023年度版に更新済み※

択一式試験(2時間00分) ※2023年度より変更

  • 2023年度試験から問題数が180問から160問に減少し、試験時間が2時間30分から2時間に変更になりました。
問題 問題
数 
解答の種別 問題の内容(数字は問題数のメモ)解説ページへのリンク備考解説
合体版
解説
合体版
19正誤(○×)消費者行政と関連法 (消費者基本法3・消費者教育2・消費者安全法4)その1その2その3その42/5~WEB版PDF版
212正誤(○×)消費者行政施策9・相談統計3その1その2その3その4その52/12~WEB版PDF版
地方消費者行政の現況調査(前年度10~11月に公表個別記事のリンク
※更新済
12/1
【6月・8月ごろに更新予定】2024年度試験対策 相談統計(PIO-NET)
※令和6年版消費者白書6月公表・国民生活センター8月公表
個別記事のリンク
※更新済
7/3
344肢択一 消費者行政の歴史4(最近の消費者問題の歴史・販売預託商法)その1その22/19~WEB版PDF版
44正誤(○×)社会福祉制度4その1その22/26~WEB版PDF版
511正誤(○×)クリーニング3・食品5・環境3その1その2その3その43/4~WEB版PDF版
610正誤(○×)住宅10(宅建業法2・原状回復ガイドライン・借地借家法・建設業法・建築基準法・
都市計画法・老人福祉法・賃貸住宅管理業法・住宅瑕疵担保履行法)
その1その2その3その43/11~WEB版PDF版
711正誤(○×)業法・約款9、医薬品医療機器等法(旧薬事法)2その1その2その3その4その53/18~WEB版PDF版
89正誤(○×)製品安全9(製造物責任法、消費生活用製品安全法等製品安全4法、自動車リコール)その1その2その3その43/25~WEB版PDF版
910正誤(○×)民法 その1その2その34/1~WEB版PDF版
105正誤(×選択)民法その1その24/8~WEB版PDF版
1110正誤(×選択)消費者契約法 その1その2その3その44/15~WEB版PDF版
1210正誤(○×)特定商取引法 その1その2その34/22~WEB版PDF版
135正誤(×選択)特定商取引法 その1その2その34/29~WEB版PDF版
148正誤(○×)携帯電話サービス1・電気通信事業法2・電子消費者契約法1・割販法4その1その2その35/6~WEB版PDF版
156正誤(○×)訴訟2・景品表示法2・個人情報保護法2その1その25/13~WEB版PDF版
1610正誤(○×)金融商品関連法・保険 ・債務整理2・貸金3法1その1その2その3その45/20~WEB版PDF版
1754肢択一金融商品・金融サービスその1その25/27~WEB版PDF版
1810正誤(○×)経済問題・金融関連取引・その他その1その2その36/3~ WEB版PDF版
1954肢択一IT・WEB関連の専門用語その1その26/10~WEB版PDF版
206正誤(○×)WEB関連サービスその1その26/17~WEB版PDF版
  • PDF版の20ファイルの単純結合版(—ページ)⇒PDF版(準備中)
  • 修正等があれば適宜作成し直しますが追いつかない場合があることをご了承ください
  • 最終のWEB合体版とそのPDF版は9-10月ごろの予定です

修正履歴(影響の少ない修正は適宜行っております)

  • 問題2⑥の法テラスの問題ですが、「はっきりしない解説なので今後修正する可能性があります。みなさまの見解等を教えていただければと思っています。」と書いたところ、アドバイスをいただき、追記修正しました(2/17)。

「穴埋め問題」と「正誤」の出題比率

令和5年度(2023年度)
データ
4肢択一正誤総計4肢択一正誤
内訳
正誤
(○×) 
正誤
(×選択) 
データの個数 / 問題数 317203143
合計 / 問題数 141461601412620
問題数の割合(%)9%92%100%9%79%12%
※正誤問題中の割合(%)86%14%
令和4年度(2022年度)
データ
選択穴埋正誤総計選択穴埋
内訳
選択穴埋
(従来)
選択穴埋
(4肢択一)
正誤
内訳
正誤
(○×) 
正誤
(×選択) 
データの個数 / 問題数 614203395
合計 / 問題数 3414618016189452
問題数の割合(%)19%81%100%9%10%52%29%
※穴埋・正誤問題中の割合(%)47%53%64%36%

2023年度試験における問題形式の変更・難易度

  • 2023年度試験から問題数が180問から160問に、試験時間が2時間30分から2時間に変更となりました。試験時間が長いこととアドバイザー試験制度変更に伴い負担を軽くしたのかもしれません。大きな?変更があったため、そして、正誤×選択が大幅に減り、正誤〇×問題が大幅に増えたため、難易度がかなり易しくなり、新試験制度に変更になった1・2年目と同じようなラッキー年になったかもしれません。合格率も47%と10%近く高くなりました。さらに、合格基準が65%(104点以上/160点満点中)から2点高くなりましたが(もっと高くしてもいいほど?)、それでも合格率は高いです。
  • 「選択穴埋」問題がなくなり「4肢択一」の穴埋問題になりましたが、「4肢択一」は比較的易しい問題で得点源となりました。正誤×選択は大幅に減少し、メインの法律である「民法」「消費者契約法」「特定商取引法」で大問題1問づつの合計20問となりましたが、易し目の問題でした。160問中126問が正誤○×問題となり、全体の8割近くを占めており、それも難易度も易しくなっている要因です。
  • さすがに易しすぎたので、2024年度では正誤×選択が増えるなど、難易度が高くなる可能性もあります。
  • 出題分野は、ほぼ例年と同じで、20問減少した分は、各分野で少しづつ削られたという感じです。また、若干の大問題間の移動もありましたが、全体としては、これまでと変わらない出題状況です。
  • 【問題1】は同じ構成で「消費者教育」が3問から2問になり、合計10問から9問となりました。
  • 【問題2】は同じ構成で「消費者施策」が11問から9問になりました。
  • 【問題3】は預託法ですが、新規というわけではなく、「消費者行政の歴史」の中の「販売預託商法」となり、これまでの「選択穴埋」問題から「4肢択一」の穴埋風の問題になり、一般常識的な対応も可能な4問となりました。
  • 【問題4】はこれまでの大問題の中から経済等が移り(問題19)なくなり、「社会福祉」のみの4問となりました(問題数が少ないの4問全て同じ答えにならないように注意が必要です)。
  • 【問題5】のクリーニング3食品5は変わらず、建築2が住宅に移り環境が2問から3問になり、11問となりました。
  • 【問題6】問題数は同じ10問で住宅関連の問題で多くの法律が出題されましたが、難易度が高く、半分正解を目指す捨て問でも構わない問題になりました。
  • 【問題7】はこれまでと同じ業法関係で問題数も同じ11問でした。
  • 【問題8】は同じ構成の製品関係の問題で問題数も同じ9問でしたが、「正誤(×選択)問題」から「正誤○×問題」に変わったことで易しくなりました。「医薬品等被害救済・回収」関連が2023年度は出題がありませんでした。
  • 【問題9】【問題10】は民法で、大問題1問は「選択穴埋問題」5問の特定のテーマの問題でしたが、それはなくなり、「正誤×選択」5問となり、そのかわり、「正誤×選択」12問が「正誤○×問題」10問となり、問題数も12問から10問と減少し、合計15問となりました。「正誤○×問題」は難易度が高めで半分目標になりますし、「正誤×選択」も難易度が高いです。
  • 【問題11】の消費者契約法は「正誤○×問題」10問で同じでした。
  • 【問題12】【問題13】の特定商取引法は民法と同じく、「正誤○×問題」が12問から10問と「正誤×選択」が6問から5問の合わせて3問減って合計15問となりました。これまで「正誤○×問題」で多く出題されていた単純な定義問題が大幅に減りましたが難易度はあまり変わっていません。
  • 【問題14】は割販法が6問から4問に減少し、電気通信事業法は2問で変わらず、他の大問題にあった携帯電話サービスが2問移ってきました。電子消費者契約法は今回出ましたが出たりでなかったりです。合計数は8問で変わっていません。
  • 【問題15】は訴訟3・景品表示法2・個人情報保護法2と同じ構成でしたが、訴訟が4問から2問に減少し、合計8問から6問に減少しました。
  • 【問題16】は金融商品5問が別の大問題(問題17・18)に移ったほかは、金融商品関連法・保険が10問に 、債務整理2問・貸金3法1問(計3問は変わらず)で合計10問の同じ構成でしたが、「正誤(×選択)」から「正誤○×問題」になったので難易度は下がりました。
  • 【問題17】は金融商品・金融サービスの同じ構成の選択穴埋の4肢択一で、7問から5問になりました。
  • 【問題18】はこれまで別にあった経済問題と金融関連取引の問題が再構成されて10問の「正誤○×問題」となっています。
  • 【問題19】は同じ構成のIT・WEB関連の専門用語で問題数も同じ「4肢択一」5問です。
  • 【問題20】はWEB関連サービスを抜き出して「正誤○×問題」6問の大問題として新しく?構成されています。

第1次試験 論文試験 (2問のうち1問を選択)※2023年度試験から変更あり

  • 文字数が「1,000 字以上1,200 字以内」から「800 字以上1,000 字以内」に、指定語句が(5つ)から(4つ)に、試験時間が「2時間」から「1時間30分」に変更

論文試験問題の説明

次の2つのテーマのうち1つを選び、800 字以上1,000 字以内で論文にまとめ、解答用紙に記入しなさい。以下の場合は、採点の対象外となる。
① マークシート式試験の得点が基準を超えていない場合
② 文字数の指定(下限、上限)が守られていない場合
※文字数の数え方は、文字が記入されている行ごとに20 字として数える。1行の途中までしか文字が書かれていなくても、20 字として数える。
※1行のうち1文字も記載がない行は、1行(20 字)として数えない。
※1列のうち1文字も記載がない列は、その文字数分を減らして文字数を数える。
③ 受験番号・氏名の記入がない場合、又は正しく記入されていない場合
④ 指定した箇所以外に受験番号・氏名等、個人を特定しうる記述がある場合
⑤ 選択したテーマ番号の記入がない場合、又は選択した論文テーマとテーマ番号に齟齬がある等正しく記入されていない場合
⑥ 指定の筆記用具以外を用いた場合

2023年度試験から追加

【メモ用】下書き等は、このページを利用して行ってください。
・解答用紙の余白部分を、メモ代わりに使用することは、禁止します。
・追記・挿入をする目的で、それと分かるように記述する場合を除き、解答用紙余白部分に書き込みがある場合は、採点対象外となることがありますのでご注意ください。

2023年度(令和5年度) 論文試験

【テーマ1】消費生活相談の役割

【テーマ1】
消費生活相談が国や地方公共団体の消費者行政においてどのような役割を果たしているかを論じるとともに、相談情報が有効に活用されるためには相談処理においてどのような点に留意すべきかについて論じなさい。なお、論述に当たっては、以下を踏まえること。


1.以下の指定語句(4つ)をそのまますべて用いること(順不同)。
2.指定語句は、論旨に沿って適切に用いること。
3.文章中の指定語句の箇所には、分かるように必ず下線を引くこと。同じ指定語句を複数回用いる場合、下線は1回目の箇所についてのみ引けばよい。
4.消費生活センター・消費生活相談窓口、消費生活相談員等の役割を考慮すること。

指定語句:消費者安全法、注意喚起、行政処分、法改正

【テーマ2】未成年者のインターネットゲーム利用による高額課金トラブル

【テーマ2】
近時、未成年者のインターネットゲーム利用による高額課金に関する消費生活相談が増加している。こうしたトラブルの特徴をあげ、救済・解決における問題点とトラブル予防方法について論じなさい。なお、論述に当たっては、以下を踏まえること。

1.以下の指定語句(4つ)をそのまますべて用いること(順不同)。
2.指定語句は、論旨に沿って適切に用いること。
3.文章中の指定語句の箇所には、分かるように必ず下線を引くこと。同じ指定語句を複数回用いる場合、下線は1回目の箇所についてのみ引けばよい。
4.消費生活センター・消費生活相談窓口、消費生活相談員等の役割を考慮すること。

指定語句:決済手段、年齢確認、未成年者取消し、利用明細

論文解説

論文問題内容備考解説
前提更新版【2023年度論文試験対策】論文を書くにあたっての注意事項(受験要項と試験問題文中から)4/–WEB版
総評2023年度(令和5年度)論文試験・論文対策 総評(まとめ)
テーマ12023年度(令和5年度)論文試験 テーマ1 消費生活相談の役割〔行政問題〕7/28WEB版
テーマ22023年度(令和5年度)論文試験 テーマ2 未成年者のインターネットゲーム利用による高額課金トラブル〔法律問題〕7/29WEB版

第2次試験 面接試験 ※基本的に同じですが、面接体験談等を毎年度追加更新します

2次試験(面接)対策