2019年度(本試験) 問題3 消費者行政の歴史(最近の消費者問題)(選択穴埋 )その1(一般公開中)

3.次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一
記号には同一語句が入る。

① 世界消費者権利デーは、1962(昭和37)年3月15 日にアメリカの[ ア ]大統領によって消費者の4つの権利が初めて提唱されたことにちなみ、消費者団体の国際的組織である[ イ ]により、消費者の権利を促進するための世界的な記念日として1983(昭和58)年から実施されている。また、[ イ ]は、1982(昭和57)年に、[ ウ ]つの消費者の権利と5つの消費者の責務を提唱している。
2019(平成31)年の世界消費者権利デーでは、「信頼できる[ エ ]製品」がテーマとして掲げられた。インターネットに接続されてデータの収集や送受信が可能な[ エ ]製品によって国内外の事業者と容易に取引を行うことが可能になった一方で、取引に関するトラブルに遭遇する機会が増加している。国境を越えた不正な取引行為の防止には、各国の消費者保護関係機関をメンバーとする非公式会合である[ オ ]が取り組んでいる。

② 2015(平成27)年3月に閣議決定された第3期消費者基本計画では、事業者が消費者政策を推進するうえで重要な主体と位置づけられている。消費者庁が推進に取り組んでいる[ カ ]経営は、2015(平成27)年9月に[ キ ]が持続可能で望ましい社会の構築に向けた取組として採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」とも関連が深いことから、[ ク ]経営と呼称されている。消費者の声を[ カ ]経営に活かす具体的な取組の一つとして、[ ケ ]の国際規格ISO 10002 の採用が挙げられる。
消費者が安全・安心で豊かに暮らすことができる社会の実現には、消費者、事業者、地方公共団体、国などすべてのステークホルダーが共通の目的のもとに、連携して行動することが必要である。様々な主体が当事者として、それぞれの役割について考え、行動するためのきっかけとなるよう、2018(平成30)年度消費者月間は、[ コ ]を統一テーマに掲げている。

【語群】
1. デジタル 2. 苦情対応マネジメントシステム 3. 消費者志向 4. ケネディ 5. 経済協力開発機構(OECD) 6. 国際連合 7. 8 8. サステナブル 9. 消費者安心型 10. 7 11. ともに築こう 豊か な消費社会 ~誰一人取り残さない~ 12. スマート 13. フォード 14. G7サミット 15. エシカル 16. 消費者保護及び執行のための国 際ネットワーク(ICPEN) 17. 国際消費者機構(CI) 18. つながろう消費者 ~安全・安心なくらしのために~ 19. 品質マネジメントシステム 20. アメリカ消費者同盟

解説・ポイント

  • 問題2と問題3で「消費者行政の歴史」についての穴埋問題が出題されていますが、本試験の問題3は「最近の消費者問題」になります
  • まず、①は「世界消費者権利デー」ですが、勉強している受験生はあまりいないのではという分野ですね。しかし、ア~ウは古い消費者問題の頻出問題になっていますので簡単です。実質的には、エとオの問題が2019年の「世界消費者権利デー」という最近の消費者問題ということになります。したがって、知らなくても構いませんし、実質知らなくても消費者問題の最近の流れを知っていれば解答できます。一般常識力で全力解答しましょう。
  • 「ア・イ・ウ」は古い消費者問題の基本ですのでおなじみ、「ハンドブック消費者2014」が参考資料となる頻出問題です。同じ論点が繰り返し出題されます。
  • そして、②は「消費者基本計画」という頻出キーワードが出ていますが、問題の内容自体はSDGsです。SDGsは最近のチェックすべきキーワードであり、30年度試験にも出題されているのである程度対策はできているのではないでしょうか。今後も、食品ロス問題もあるので、引き続き注目すべき問題です。また、○○経営というのも、注目されているキーワードですので、確認しておきましょう。
  • 問題②はなじみのない言葉が出てきていますので難しそうな感じですが、語群を整理することで難易度がずっと易しくなります。
  • 「最近の消費者問題」では、主に不祥事や事故等のマイナス面での社会問題から出題されていますが、今回は、これからの在り方のようなプラス面での問題でした。

語群からの選択のポイント(2問に分かれていて語群が一塊)

  • 穴埋が5個づつの大きく2問に分かれているにもかかわらず、語群は2問まとめて20個の選択肢があるというパターンで出題されています。問題2は①6個②4個、問題3は①5個②5個という配分になっています。
  • この2問が明らかに別の分野の場合は、20個の語群もざっくり2つに分けることができますが、似通った分野だと、どちらの問題の語群かが分かりにくいことがあります。①か②かわかれば非常に解きやすくなります。
  • じっくり時間をかければ、2つに分けれて、かつ、各穴埋が原則2択にまで絞ることができます。勉強段階では分けていく方法で解説しますが、本番ではそこまでの時間はないので、それを繰り返して、慣れていくことが重要です。本番では、記号を使って、ペアで見え消ししていく方法で時間を節約しながら解答していくといいでしょう。どのように選択して、見え消しして、解答していくかは、実際に問題を解きながら実践しますので、動画解説で確認してください。
  • 穴埋問題は基本的に点数を稼ぐ問題ですので平均以上(=7割以上)とれるようにしましょう。
  • 2択まで絞れると、一般常識で正解できることも多いです。ただし、数字になると難しいかもしれません。

難易度(A易、B普通、C難)目標:7問以上/10問中

①(ア~オ)世界消費者権利デー

ア 4つの権利(大統領) AB
イ 消費者団体の国際的組織 AB
ウ 消費者の権利(数字) AB
エ 製品分野 BC
オ 組織・機関 BC

②(カ~コ)SDGs(第3期消費者基本計画)

カ 経営 BC
キ 組織・機関 AB ※重要キーワードなので覚えていれば簡単
ク 経営 BC
ケ 国際規格 BC
コ 消費者月間統一テーマ BC

新試験での過去の出題状況(問題2と問題3)

2019年度試験

2019年度本試験

問題2①消費者庁・消費者委員会の設置
問題2②消費者委員会の役割・業務
問題3①世界消費者権利デー
問題3②消費者基本計画・SDGs

2019年度再試験

問題2①消費者安全法制定のきっかけ(消費者事故・不祥事の社会問題化)
問題2②消費者安全調査委員会(消費者安全法の改正)
問題3①消費者行政の始まり(公害の歴史)
問題3②海外の消費者行政の始まり(歴史)

平成30年度試験

問題2①景品表示法の誕生のきっかけ
問題2②景品表示法の歴史・ジュースの表示
問題3①企業不祥事・自動車・鉄鋼・2016年~2017年(平成28年~29年)
問題3②旅行業者の破綻(旅行業法)・2017年(平成29年)

平成29年度試験

問題2①消費者行政の創設期
問題2②消費者庁の創設期
問題3①企業不祥事・自動車・食品廃棄物(公益通報者保護法)
問題3②改正個人情報保護法・2017年(平成29年)5月

平成28年度試験 ※新試験1年目で出題分野が安定していないためイレギュラー

問題2①不当請求や悪質や新サービスの悪質商法・2015年(平成27年)
問題2②最近の相談傾向(高齢者の被害)
問題3 消費者を保護するための規制
問題4①国民生活センターの位置付けと業務内容
問題4②消費者委員会