10. 次の各文章が、正しければ○、誤っていれば×を解答用紙の解答欄に記入(マーク)しなさい。

① 旅行業法において、「旅行業者」との取引によって生じた旅行者の債権を保護するための保証金制度には、「旅行業者」が同法で規定された旅行業協会の正会員である場合の営業保証金制度と、「旅行業者」が同協会の正会員ではない場合の弁済業務保証金制度がある。

② 「探偵業の業務の適正化に関する法律」の規定では、行方不明の飼い犬の調査は「探偵業務」には該当しない。

③ 「標準引越運送約款」は、引越運送業者が見積書に記載した荷物の受取日の3日前までに、申込者に対して、見積書の記載内容の変更の有無について確認を行っていた場合で、見積書に記載した受取日の前々日に荷送人の責任によって運送の解約がなされた場合、解約手数料はかからないとしている。

④ 「動物の愛護及び管理に関する法律」では、第一種動物取扱業者が犬を販売する場合、購入しようとする消費者に対し、その犬の写真を提示すれば直接見せる必要はなく、インターネット上で売買契約を締結できるとしている。

⑤ 「標準旅行業約款」において、旅行業者は、募集型企画旅行契約の履行にあたって、故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは、損害発生の翌日から起算して1年以内に旅行者から通知があったときに限り、その損害を賠償する責任を負うと規定されている。

⑥ 古物営業法によると、古物商が買い受け、又は交換した古物のうちに盗品があった場合においては、その古物商が当該盗品を公の市場において善意で譲り受けた場合においても、被害者は、盗難から1年を経過する前であれば、古物商に対し、これを無償で回復することを求めることができる。

⑦ 住宅宿泊事業法によると、「住宅宿泊事業者」は、届出住宅に宿泊者名簿を備えるよう努めなければならない。

⑧ 医療法及びその省令において、医業もしくは歯科医業又は病院もしくは診療所の広告に、患者の主観に基づく治療の内容又は効果に関する体験談を掲載することは許されている。

解説

  • 業法といえば「旅行業法」で旧試験では大問題として出題されることが多かったです。最近の消費者問題などで旅行にまつわる事件やトラブルが取り上げられることがありますが、通常はこの業法の分野の問題で出題されます。出題数は一定ではないです。
  • 探偵業が毎年のように出題されるなど、多くの分野が混ざっているので勉強範囲は広がりますが、同じような論点が繰り返し出題されていますので過去問を中心に対策しましょう。
  • 資金決済法や金融トラブルも従来はこの分野に入っていましたが、新試験からは消費者行政の関連法に入っています。
  • 短文の単純正誤問題なので、通常は比較的易しく高得点が狙えるのですが、2019年度本試験は難易度が高く、点数を取りにくい問題でした。ただし、再試験は比較的易しく差が出た分野でした。

ポイント

  • この分野は過去問対策です。過去問に出題されている問題と関連問題以外は、対策する時間がもったいないので、出題されたら一般常識力で対応しましょう。初めて出題される分野があっても同様です。過去に繰り返し出題されている問題と同じような問題が出題されます。
  • なお、出題範囲が広いことから長期のスパンで過去問対策をすると同じ論点で出題されています。
  • また、法律制定・改正も出題頻出ポイントになります。
  • 単純正誤問題になってから難易度が易しくなったものの、基本は難易度が高いので心にとめておいてください。

2019年度 本試験 難易度(A易、B普通、C難)目標:5問以上/8問中 ※通常より難易度が高かった

  • 問題10① 旅行業法・保証金制度 BC
  • 問題10② 探偵業・適用範囲 BC
  • 問題10③ 運送約款(標準引越運送約款)・解約 C
  • 問題10④ 動物愛護法(犬のネット販売) BC
  • 問題10⑤ 旅行業法・旅行業約款 C
  • 問題10⑥ 古物営業・盗品の回復 C
  • 問題10⑦ 住宅宿泊事業法 ・宿泊者名簿の備え付け BC
  • 問題10⑧ 医療法・医療広告ガイドライン B

2019年度 再試験 難易度(A易、B普通、C難)目標:6問以上/8問中 ※本試験よりも易しい

  • 問題10① 旅行業法・契約の解除 AB
  • 問題10② 旅行業法・旅行業務取扱管理者の選任 B
  • 問題10③ 探偵業・規制範囲 BC
  • 問題10④ 免許の必要な医業類似行為 AB
  • 問題10⑤ チケット不正転売禁止法・目的 AB
  • 問題10⑥ 古物営業・許可証の携帯 AB
  • 問題10⑦  住宅宿泊事業法 ・営業の届出 BC
  • 問題10⑧ 医療法・医療広告ガイドライン B

平成30年度 過去問 難易度(A易、B普通、C難)目標:6問以上/8問中(★頻出☆重要実務)

  • 問題10① 旅行業法・旅行業登録 AB
  • 問題10② 運送約款(標準宅配便運送約款)・荷物の損害賠償 AB
  • 問題10③ 探偵業・書面交付義務 AB
  • 問題10④ 運送約款(標準引越便運送約款)・荷物の損害賠償 BC
  • 問題10⑤ 古物営業・届け出 B
  • 問題10⑥ 医師法・脱毛行為 AB
  • 問題10⑦ 中古自動車・販売時の情報提供 AB
  • 問題10⑧ 債権回収 BC

平成29年度 過去問 難易度(A易、B普通、C難)目標:6問以上/8問中(★頻出☆重要実務)

  • 問題10① 旅行業法・旅行契約の種類 AB★
  • 問題10② 旅行業法・約款と認可 AB ★
  • 問題10③ 探偵業・目的 AB
  • 問題10④ 運送約款・荷物の損害賠償 B
  • 問題10⑤ 電力の小売自由化 BC
  • 問題10⑥ 医師法・脱毛行為 AB
  • 問題10⑦ 動物愛護管理法・販売時の情報提供 BC
  • 問題10⑧ 都市ガスの小売自由化 BC

平成28年度 過去問 難易度(A易、B普通、C難)目標:5問以上/8問中

  • 問題11① 旅行業法・標準旅行業約款 B
  • 問題11② 旅行業法・保証金制度 BC
  • 問題11③ 探偵業・届出 BC
  • 問題11④ 標準引越運送約款 BC
  • 問題11⑤ 小売電気事業 BC
  • 問題11⑥ 医療広告規制 BC
  • 問題11⑦ 自動車公正競争規約 BC
  • 問題11⑧ 振り込め詐欺救済法 C

平成27年度までの過去問

旧試験の平成27年度以前の過去問をさかのぼるほど対策効果があります

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