2019年度(本試験) 問題23 環境問題・大気汚染(選択穴埋)その1(一般公開中)

23.次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

大気汚染防止法で「特定粉じん」に指定されている[ ア ]は、耐熱性や耐火性に優れているため、日本の高度経済成長期には鉄骨造建築物等の軽量耐火被覆材等として多く使われてきた。しかし空中に浮遊した[ ア ]を吸い込んで、じん肺や肺がん、中皮腫等を引き起こすことがわかり、現在、使用は全面的に禁止されている。
大気汚染の原因物質が、風等によって他国から運ばれてくることもある。浮遊粒子状物質の中でも微小粒子状物質である[ イ ]は、肺の奥まで入り込みやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響も懸念されている。また、酸性雨についても国境を越えた被害が懸念されている。環境省(当時環境庁)では、1983(昭和58)年度から酸性雨モニタリングを開始し、現在では「越境大気汚染・[ ウ ]」を策定し、これに基づいて[ イ ]や酸性雨等のモニタリングを実施している。
大気汚染を防止する国内の取組の一つとして、自動車から排出される物質による大気の汚染を防止するため、いわゆる[ エ ]法による車種規制が行われている。この規制により、[ オ ]地域で所有し、使用できる車が制限されている。

【語群】
1. 国立公園指定 2. 自動車NOx・PM 3. 大気汚染防止 4. 炭化水素 5. 石綿(アスベスト) 6. 道路運送車両 7. 世界遺産登録 8. PM2.5 9. フロンガス長期モニタリング計画 10. 酸性雨長期モニタリング計画 11. 大都市

解説

旧試験では環境問題の難易度の差は分野で大きく異なり、地球温暖化などの会議関係は難しかったり、数字が出てきたりしていました。しかし、新試験になってからは、前半の正誤×選択の混合分野に少し出題されるほか、最後の方に5個の穴埋問題が出題されるというパターンに落ち着いたようです。新試験からは、この穴埋問題は比較的易しく満点を狙える得点源になるのでしっかり対応しましょう。

出題される分野は、幅広く、新しい法律等がよく出題されます。今はリサイクルがらみの法律の出題も多くなっています。また、地球温暖化に絡む会議や温暖化の目標数値なども確認しておく必要がありますので、過去問を確認しておきましょう。

過去の出題分野を見ると、やはり幅広いので予想するのは難しいです。環境問題のニュースをしっかり見ておくことが1つのポイントかなと思いますし、リサイクルなどの定番問題や法律が出題されたりします。あとは一般常識力を活用しましょう。

2019年度(本試験)は大気汚染で環境問題の中でも大気汚染なので近年話題になった問題です。
2019年度(再試験)は環境問題で一番ホットなプラスチックなどの海洋ごみの問題です。あまりなじみのない言葉が語群にあるので少し難し目です。

海洋ごみは、最近も引き続きニュースになっています。その関係で買い物袋が有料化されたというところが出題される可能性があります。レジ袋を使わざるをえない外食持ち帰りチェーン店などで、「バイオマス素材の配合率が25%以上のもの」を結構見かけます。対象・対象外、法律などが要チェックですね。ただし、2020年7月1日施行なので、概要として出題されるか、完全に試験範囲になる2021年度試験以降で出題されるか分かりません。

【参考】過去問

  • 2019年度(本試験)問題23 環境問題・大気汚染 ※4問以上/5問中
  • 2019年度(再試験)問題23 環境問題・海洋ごみ ※3問以上/5問中
  • 30年度 問題23 環境問題・地球温暖化・再生可能エネルギー ※4問以上/5問中
  • 29年度 問題22 環境問題・容器包装リサイクル法 ※4問以上/5問中
  • 28年度 問題23 環境問題・家電リサイクル法 ※5問/5問中

難易度(A易、B普通、C難) 目標:4問以上/5問中

  • ア 原因物質 AB
  • イ 原因物質 AB
  • ウ 策定 AB
  • エ 法律 BC
  • オ 地域 AB