2020年度 問題6 クリーニング(正誤〇×)その1(一般公開中)
6.次の各文章が、正しければ○、誤っていれば×を解答用紙の解答欄に記入(マーク)しなさい。
① 「クリーニング事故賠償基準」では、クリーニング業者が職務上必要とされる注意義務を怠って利用者に損害を与えた場合には、損害を賠償しなければならないが、クリーニング業者が洗濯物を受け取った日から6ヵ月を経過したときは、原則として本基準による賠償額の支払いを免れるとしている。
② 家庭用品品質表示法に基づく「雑貨工業品品質表示規程」によれば、合成皮革などに使用されているポリウレタン樹脂には、空気中の湿気などによって劣化する性質があり、剥離や破損が生じるため、使用樹脂の種類及び加工方法に応じた取扱方法を具体的に表示することになっている。
③ ドライクリーニングは、水の代わりに石油系溶剤などの揮発性有機溶剤を使用するクリーニング方法で、溶剤自体に水溶性汚れを除去する能力はないが、専用の洗剤を添加することにより水洗いと同等の水溶性汚れの除去性能を与えることができる。
解説
- 旧試験ではクリーニング5問、食品10問と分かれていましたが、新試験から問題数が減ったことで、あわせて10問になりました。割合はクリーニング3問と食品7問が2回続きましたが、30年度試験で、食品が1問減ってクリーニング3問と食品6問の合計9問となり、2019年度も同じでした。さらに、2020年度試験では、クリーニングと食品が別々の大問題に分かれて、問題6としてクリーニングが従来通り3問、問題7として食品が1問減って5問になっています。
- また、問題6のクリーニングは正誤×選択から単純正誤○×問題に変わっています。ただし、難易度はあまり変わってないかも。
- 問題6のクリーニングが大問題の中ではこれまでの最小の3問となったことで、「すべて同じ答えにすると0点になる」という特別ルールに気を付けておかなければならなくなりました。2021年度試験で、3問のままでいくのかは分かりません。
- クリーニングは知識と苦情相談対応の実務的な知識が必要とされるので、難易度は高くなりがちですが、知らない問題でもクリーニングや衣料品という日常生活の一般常識と知恵を絞りだして意外に得点できますので、しっかり問題文を読み込みましょう。
- 特に法律改正などの新しい制度が出題ポイントにもなっています。
- 正解できそうな問題をできるだけ取りこぼさないように、また、日本語や一般常識から類推される正解に気づけるようにしましょう。
2020年度(令和2年度)試験 難易度(A易、B普通、C難)目標:2問以上/3問中
問題6① クリーニング(クリーニング事故賠償基準)C ※暗記
問題6② 取扱い表示・ポリウレタン樹脂(雑貨工業品品質表示規程)C
問題6③ クリーニング(ドライ)C
新試験以降の過去問の分類と難易度
2019年度(令和元年度)(本試験)
問題6① クリーニング(クリーニング事故賠償基準)BC
問題6② 取扱い表示(繊維製品品質表示規定)BC
問題6③ 繊維製品の基礎知識(防炎用品・消防法)BC
2019年度(令和元年度)(再試験)
問題6① クリーニング(ドライクリーニング)B ※基本・頻出
問題6② クリーニング(クリーニング事故賠償基準)BC
問題6③ クリーニング(ランドリー)B
2018年度(平成30年度)試験
問題6① クリーニング(標準営業約款)AB
問題6② クリーニング(クリーニング事故賠償基準)BC ※数字が暗記
問題6③ クリーニング(繊維製品の基礎知識)B ※日本語解釈でA
2017年度(平成29年度)試験
問題6① クリーニング(クリーニング方法の種類と特徴)AB★
問題6② クリーニング(洗濯表示)C
問題6③ クリーニング(クリーニング事故賠償基準)BC
2016年度(平成28年度)試験
問題6① クリーニング(クリーニング方法)AB
問題6② クリーニング(洗濯表示の規格)AB
問題6③ クリーニング(クリーニング事故賠償基準)BC
ポイント ※基本的に毎年同じです
- クリーニング事故賠償基準
- クリーニング方法(ランドリー・ドライの違い)、繊維製品の基礎知識
- クリーニング業法(出題頻度は低くなっています)
- 法改正・制度改正
問題設定次第で難易度の幅が広がります。メインとなる事故賠償基準は現場経験があれば想像が付きますが、一般受験生には厳しいかもしれません。過去問でイメージを掴んでください。また、基本的な定番問題も出題されますが、暗記系に近いので、なかなか覚えるのは大変ですが、実生活をイメージしながら覚えましょう。
3問しかないので、重要な問題しか出題されない可能性もあります。ということは過去問対策と過去問解説の関連解説、法改正基準改正等の改正部分がポイントです。