2020年度 問題18 携帯電話サービス・インターネット〔インターネットでの個人情報データ〕(選択穴埋)その1(一般公開中)

18.次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

 インターネット上のショッピングサイトを利用して商品を購入すると、その購入履歴に応じてショッピングサイト上に商品や広告が表示されることがある。これらには、利用者の購入履歴を含め、その属性や行動を記録した[ ア ]が利用されている。[ ア ]はビッグデータの一つとして、情報通信技術の進化に伴い、その利活用が官民を挙げて期待されている。
 例えば、個人情報保護法上、個人を識別できないよう加工された[ イ ]は、一定のルールのもと、本人の同意なく事業者間でのやり取りが可能となっている。
 また、決済状況や契約履行履歴などを利用して数値化した[ ウ ]が融資サービスや決済サービスで利用されている。本人の同意を得た上で、契約に基づいて本人の情報管理について信託を受け、第三者(他の事業者)に提供する仕組みを構築したものを[ エ ]という。
 さまざまな場面で注目される[ ア ]だが、一方で、本人が知らないうちに情報が収集・利用されるなど、本人に不利益となる取扱いが懸念されている。
 なお、公正取引委員会では、オンライン・ショッピング・モールや SNS などのデジタル・プラットフォーム事業者における個人情報等の取得や利用が[ オ ]となる独占禁止法上の考え方を、行為類型とともに公表している。

【語群】
1. 不当な取引制限 2. 情報銀行 3. 信用スコア 4. オープンデータ 5. QR コード 6. リテラシー情報 7. 優越的地位の濫用 8. 信用銀行 9. 利用目的隠匿 10. 非識別加工情報 11. 匿名加工情報 12. パーソナルデータ

解説

  • 携帯電話やインターネット関係の穴埋め問題が出題されており、比較的範囲が広くなっています。旧試験では正誤×選択10問、もしくは穴埋10問でしたので、新試験になってから半分になりました。また、新試験では、穴埋5問で、最近のトピックス的な問題が出題されますので、一般常識で正解できる問題が多いです。
  • 2020年度試験では、インターネットで表示される広告に個人情報が利用されている仕組みの問題になっています。
  • みなさまがネットを見ていた時に表示される広告が、例えば、過去に検索したことのある商品がでてきたり、趣味嗜好にあう商品やサービスが広告で表示されてたりして、「なぜ、私の個人情報を知ってるの?気持ち悪い」などと思うことがあるのではないでしょうか。
  • それは、個人の閲覧履歴が匿名で収集されていて、cookie(クッキー)が使われているという話を聞いたことがあると思います。
  • また、グーグルがブラウザのグーグルクロムで閲覧情報を収集していると規約が表示されたり、メールで送付されたりしています。
  • ごく最近では、クッキーが海外での個人情報保護の規定に抵触するというクッキー規制のこともあります。日本でもネット広告から脱クッキーが進んでおり、法的規制まで入っていませんが、議論になっています。
  • これらの個人の閲覧履歴は、ブラウザの設定などから、拒否することができたりしますが、面倒なので細かい設定変更などはしていないのが現状です。
  • そして、1-2年ぐらい前から、みなさまも見たことがあるかもしれませんが、クッキーを受け入れるかどうかが、下部にポップで表示されるサイトが増えています。クッキー規制に対応しようとするものです。
  • 2020年度試験では、エが聞いたことがない言葉なので難しいですが、そのほかは一般常識でも正解できるので4問は得点したいところです。

2020年度 インターネットでの個人情報データ 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問/5問中

  • ア ビッグデータの一つ AB
  • イ 加工された情報 AB
  • ウ 数値化した情報 BC
  • エ サービスの仕組み C
  • オ 独占禁止法上の規制 B

過去問

2019年度(本試験)インターネットを介した個人間取引 難易度(A易、B普通、C難)目標:4-5問/5問中

  • ア 略称での言い換え AB
  • イ 関わり AB
  • ウ 一般的サービス名 B
  • エ 一般的サービス名 B
  • オ 個別サービス名 A

2019年度(再試験)通信販売の広告規制 難易度(A易、B普通、C難)目標:4-5問/5問中

  • ア 規制対象 B
  • イ 理由 AB
  • ウ 名称 BC
  • エ 定期購入の定義 AB
  • オ 定期購入の広告表示 B

2018年度(平成30年度) 問題17 シェアリングエコノミー 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中

  • ア 統計数字 BC
  • イ サービス名 A
  • ウ・エ 機関名 AB
  • オ サービス形態 A

2017年度(平成29年度) 問題16 相談統計27年度PIO-NET 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中

2016年度(平成28年度) 問題17 広告宣伝メール規制 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中

  • ア 通信販売事業者の広告メール規制 AB
  • イ 営業のための広告メール規制 B
  • ウ・エ メール広告規制ルール AB
  • オ 電子メール通信役務の提供の拒否 B

参考・旧試験

2015年度(平成27年度) 問題17

  • ①フィルタリングサービス等の青少年の保護
  • ②通信契約(電気通信事業法)

2014年度(平成26年度) 問題18

  • ①携帯電話の契約
  • ②フィルタリングサービス

2013年度(平成25年度) 問題17①~⑩ 携帯電話サービス・インターネット(正誤×選択)

2012年度(平成24年度) 問題17①~⑩ 携帯電話サービス・インターネット(正誤×選択)

2011年度(平成23年度) 問題16 携帯電話サービス (選択穴埋)