5. 次の各文章が、正しければ○、誤っていれば×を解答用紙の解答欄に記入(マーク)しなさい。

① 消費者教育推進法によれば、「消費者市民社会」とは、消費者が、自らの消費生活に関する行動が現在及び将来の世代にわたって、内外の社会経済情勢及び地球環境に影響を及ぼし得るものであることを自覚して、公正かつ持続可能な社会の形成に積極的に参画する社会をいうとされている。

② 現行の消費者基本計画は、国や地方の消費者行政に関し、どこに住んでいても質の高い相談を受けられる体制の整備を目指しており、これは、SDGs の達成にも寄与するものである。

③ 消費者教育に関する様々な情報を提供している「消費者教育ポータルサイト」では、消費者教育を実施したいと考えている団体等が、教材、講座、取組の情報を検索できるだけでなく、掲載することも可能である。

④ GDP(国内総生産)とは、一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの生産額の合計であり、名目GDP から物価変動分を調整したものが実質GDP である。

⑤ 日本銀行は公開市場操作(オペレーション)などの手段を用いて、金融市場の資金調節を行う。景気低迷時には経済活動を活発化させるため、資金の貸付けや国債の買入れなどのオペレーションを実施することがある。

⑥ 全国企業短期経済観測調査(短観)は、日本銀行が全国の業種別及び規模別に区分して抽出した企業を調査対象として、毎年1回実施する統計調査である。

⑦ 「エネルギー白書2021」によれば、我が国におけるエネルギー供給は、東日本大震災以降、太陽光、風力、水力、地熱等の再生可能エネルギーの割合が上昇しており、電源構成でみると、2019(令和元)年度には原子力と再生可能エネルギーの割合が拮抗している。

⑧ 食品廃棄物等のうち、事業系食品ロスの削減に向けた取組として、農林水産省は、常温流通の加工食品について、小売事業者への納品期限の緩和、賞味期限の年月表示化、賞味期限の延長を推進している。

解説

  • これまでは、問題1から順番に解答していくと最初に出てくる「正誤×選択」(一番難しい解答パターン)でしたが、2021年度試験は「正誤〇×」に変わりましたので易しくなっています。
  • 新試験になってから、分野をまたいだ、さまざまな問題が集められています。新試験制度になってから問題数が減っているので大問題から外すような小問題をここに集結させたような感じです。
  • あまりなじみのない法律が出てきたりしていますので難しめになっています。例年、頭をうならせる分野ですが、常識力から正解を導き出すことにができる問題が多く、思った以上に得点源になります。
  • 過去にも出題された同じような問題は取りこぼさないように過去問対策をしておきましょう。
  • 一般常識で解答が導き出されるような感覚をつけたいところです。あまり時間をかける問題ではありませんので時間配分には気をつけてください。5分以内で終わらせましょう。5分以内ということは、1回読んだら読み返すことなく解答するという感じです。
  • 最近注目となったSDGsが、2018年度と2019年度で出題されて注目していました。2020年度試験では出題されませんでしたが、2021年度試験では少し変化球的な出題のされ方をしました。ただ、注目の分野なので、今後も継続的に出題される可能性もあります。また、エシカル消費や食品ロスといった注目すべき分野は、消費者庁のHPでも専用の解説ページが設けられたりしていますので要チェックです。

2021年度(令和3年度) 難易度(A易、B普通、C難)目標:6問以上/8問中

【消費者教育】2問
【その他】1問(消費者基本法)
【経済問題】3問
【環境問題】2問

問題5① 【消費者教育】消費者市民社会とは(消費者教育推進法第2条第2項・定義)B
問題5② 【消費者基本法】消費者基本計画とSDGs BC
問題5③ 【消費者教育】消費者教育ポータルサイト BC
問題5④ 【経済問題】GDP(国内総生産とは)C ※悩む
問題5⑤ 【経済問題】日銀の公開市場操作 BC
問題5⑥ 【経済問題】全国企業短期経済観測調査(短観)B
問題5⑦ 【環境問題】我が国におけるエネルギー供給(エネルギー白書2021)BC
問題5⑧ 【環境問題】事業系食品ロス BC

※知識レベルとしては難し目の評価をしていますが、一般常識で正解できる問題ばかりですので、④を除き他は正解できると思います。(得点源)。

過去問の分類と難易度

2020年度(令和2年度) 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/8問中

【消費者教育】2問
【その他】1問(消費者基本法)
【経済問題】3問
【環境問題】2問

問題5① 【消費者教育】基本的施策・消費者教育推進法第11条(学校における消費者教育の推進)AB
問題5② 【消費者教育】高等学校学習指導要領の改訂 BC
問題5③ 【消費者基本法】基本的施策・第17条(啓発活動及び教育の推進)BC
問題5④ 【経済問題】消費動向調査 C
問題5⑤ 【経済問題】外国為替相場 C ※捨て問題
問題5⑥ 【経済問題】顧客本位の業務運営に関する原則 AB
問題5⑦ 【環境問題】地球温暖化対策計画 C
問題5⑧ 【環境問題】容器包装リサイクル法 AB

2019年度(令和元年度)(本試験) 難易度(A易、B普通、C難)目標:5-6問以上/8問中

【消費者教育】2問
【その他】1問
【経済問題】3問
【環境問題】2問

問題5① 【消費者教育】目的(消費者教育推進法第1条)A
問題5② 【その他】持続可能な開発目標(SDGs)・エシカル消費 B
問題5③ 【消費者教育】高等学校学習指導要領の改訂 B
問題5④ 【経済問題】物価安定目標 BC
問題5⑤ 【経済問題】キャッシュレス決済 AB
問題5⑥ 【経済問題】金融資産 BC
問題5⑦ 【環境問題】循環型社会形成推進基本法  BC
問題5⑧ 【環境問題】食品ロス B

2019年度(令和元年度)(再試験) 難易度(A易、B普通、C難)目標:5-6問以上/8問中

【消費者教育】2問
【その他】1問
【経済問題】3問
【環境問題】2問

問題5① 【消費者教育】大学等における消費者教育の推進(消費者教育推進法第12条)AB
問題5② 【消費者教育】消費者教育基本方針・若年者の消費者教育 BC
問題5③ 【その他】持続可能な開発目標(SDGs)・消費者教育 BC
問題5④ 【経済問題】有効求人倍率 BC
問題5⑤ 【経済問題】物価指数  BC
問題5⑥ 【経済問題】家計調査統計・消費支出 BC
問題5⑦ 【環境問題】地球温暖化対策のための税 AB
問題5⑧ 【環境問題】電力の小売全面自由化 BC

2018年度(平成30年度)難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/8問中

【消費者教育】2問
【その他】1問
【経済問題】3問
【環境問題】2問

問題5① 【消費者教育】基本理念(消費者教育の推進に関する法律)AB
問題5② 【その他】持続可能な開発目標(SDGs)AB
問題5③ 【消費者教育】基本方針(消費者教育の推進に関する法律)B
問題5④ 【経済問題】景気低迷対策 B
問題5⑤ 【経済問題】クラウドファンディング A
問題5⑥ 【経済問題】国内総生産(GDP)AB
問題5⑦ 【環境問題】容器包装リサイクル法 B
問題5⑧ 【環境問題】PCB BC

2018年度(平成29年度)難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/8問中

【消費者教育】2問
【その他】1問
【経済問題】3問
【環境問題】2問

問題5① 【消費者教育】消費者教育推進法(第13条 地域における消費者教育の推進)BC
問題5② 【消費者教育】消費者教育推進法(消費者教育推進会議)BC
問題5③ 【その他】食育基本法 B
問題5④ 【経済問題】経済問題(為替レート・円高円安)AB★
問題5⑤ 【経済問題】経済問題(マイナス金利)AB
問題5⑥ 【経済問題】経済問題(調査データ・有効求人倍率)BC
問題5⑦ 【環境問題】環境問題(省エネルギーラベル)BC
問題5⑧ 【環境問題】環境問題(ワシントン条約)BC

2018年度(平成28年度)難易度(A易、B普通、C難)目標:5問以上/8問中

【消費者教育】3問
【経済問題】3問
【環境問題】2問

問題5① 【消費者教育】消費者市民社会(消費者教育の推進に関する法律)
問題5② 【消費者教育】消費者教育の推進に関する基本的な方針(消費者教育の推進に関する法律)
問題5③ 【消費者教育】金融に関わる消費者教育
問題5④ 【経済問題】インフレ目標
問題5⑤ 【経済問題】円高・円安
問題5⑥ 【経済問題】(調査データ)ネット通販トラブル
問題5⑦ 【環境問題】食品リサイクル法
問題5⑧ 【環境問題】地球温暖化防止会議

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