2022年度 問題15 携帯電話サービス・インターネット(選択穴埋(4肢択一))その1(一般公開)
15.次の文章の[ ] に入る最も適切な語句を、各文章に続けて示す語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。
① 取引デジタルプラットフォーム消費者保護法は、取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の利益を保護することを目的とした法律である。取引デジタルプラットフォーム提供者について、当該法律で規定されていないのは、[ ア ]である。
1. 消費者が販売業者等と円滑に連絡することができるようにするための措置を講ずる努力義務
2. 内閣総理大臣による、取引デジタルプラットフォームの利用の停止等に係る要請
3. 消費者による販売業者等情報の開示請求
4. 取引デジタルプラットフォームを利用した販売業者等により損害を受けた消費者に対する損害賠償責任
② アフィリエイト広告は、成果報酬型のため、アフィリエイターが虚偽誇大広告を行うインセンティブが働きやすいとされている。ただ、問題のあるアフィリエイト広告では、アフィリエイターでなく[ イ ]がアフィリエイト広告の表示内容を決定しているといった実態が認められる。この場合、景品表示法上は、[ イ ]が責任の主体となると考えられている。
1. 広告主 2. ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー) 3. デジタルプラットフォーム 4. 媒体社・アドネットワーク事業者
③ 経済産業省では、2025 年までにキャッシュレス決済比率40%を目指してキャッシュレス決済の推進に取り組んでいるところ、2021(令和3)年の同比率は32.5%となった。内訳をみると、最も多いのは[ ウ ]である。
1. クレジットカード 2. デビットカード 3. 電子マネー 4. コード決済
④ インターネット上で公開した資金募集案件に対して投資や寄付を募る仕組みを[ エ ]といい、購入者から前払いで集めた代金を元手に製品を開発し、購入者に完成した製品等を提供するものも、[ エ ]の一種である。全国の消費生活センターには、商品が届かない、提供された商品が不良品であるといった相談が寄せられている。
1. ソーシャルレンディング 2. クラウドファンディング 3. 前払式証票 4. クラウドソーシング
⑤ サブスクリプションは、一般的に、一度契約すると自ら解約しない限り自動的に支払いが継続される。全国の消費生活センターには、「解約できない」「退会したつもりが請求されていた」など、サブスクリプションに関する相談が寄せられている。スマートフォンアプリの場合は、通常、[ オ ]ことでサブスクリプションの解約ができる。
1. OS のアカウントで「設定」から手続きをする
2. アプリをアンインストール(削除)する
3. スマートフォンを機種変更する
4. アプリ開発者にメールを送る
⑥ 実在する企業などをかたった電子メールからリンク先に誘導され、個人情報を詐取する犯罪の手口を[ カ ]と呼ぶ。最近はスマートフォンのSMS を利用した同様の手口もあり、2020(令和2)年頃には、個人情報が詐取されるほか、提供元不明のアプリがインストールされ勝手に海外や国内宛てにSMS が送信されるという被害が多発した。
1. ワンクリック詐欺 2. スキミング 3. フィッシング 4. ターゲティング
解説
- 2022年度試験では新しい出題方式となっており、穴埋め問題の形式にはなっていますが、長文の複数の穴埋め問題ではなく比較的短文の1箇所だけの穴埋め問題になっており、その穴埋めは4択になっています。
- この新しい出題形式は2023年度試験では正式な出題方式となることが受験要項で公表されており、これまでの穴埋め問題がなくなることとなりました。
- これまでの穴埋め問題は語群を分類すると、多くが二択になっており、正解しやすいので得点源となっていました。しかし、この4択問題は単純に4つのうちから正解を一つ選ぶことになるので難易度は高くなります。ただし、2022年度試験では他の4択問題も含めて難易度が易しく、かなりの得点源になりました。2023年度以降も得点源になるような易しい難易度になるかどうかは分かりません。出題数についても全体的な問題数が減ったことから、4択問題もそんなには多く出題されないのではないかと思っています。
- この大問題ではこれまで「携帯電話やインターネット関係」の穴埋め問題が出題されており、比較的範囲が広くなっています。旧試験では正誤×選択10問、もしくは穴埋10問でしたので、新試験になってから半分になりました。また、新試験では、穴埋5問で、最近のトピックス的な問題が出題されますので、一般常識で正解できる問題が多いです。2021年度は穴埋6問とイレギュラーでした。2022年度には先に書いたように4択問題に変わっています。他の大問題でIT関係の用語解説の問題もあったので一部重複するかもしれませんが、ここの大問題のタイトルは従来通り、「携帯電話サービス・インターネット」としておきます。
- 単発問題が6問出題されていることから、これまでのように長文で関連する問題ではなく、それぞれ個別の論点となるので幅広い知識が必要となります。今回はある程度の一般常識で正解できる問題となっています。
- この分野は女性の方は苦手な分野かもしれませんが、相談現場は時代の最先端を行きますので普通の人以上に関心を持っていただきたいと思います。
2022年度(令和4年度)難易度(A易、B普通、C難)目標:5問以上/6問中
- 問題15① 取引デジタルプラットフォーム消費者保護法 AB
- 問題15② アフィリエイト広告 BC
- 問題15③ キャッシュレス決済比率 B
- 問題15④ インターネット上で公開した資金募集案件 AB
- 問題15⑤ サブスクリプションの解約 AB
- 問題15⑥ 個人情報を詐取する犯罪の手口 AB
過去問
2021年度 広告配信と個人情報 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問/6問中
- ア ウェブサイトの識別子 B
- イ 広告の種類 B
- ウ 法律 A
- エ ルール B
- オ 組織 A
- カ 特定デジタルプラットフォーム提供者 BC
2020年度 インターネットでの個人情報データ 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問/5問中
- ア ビッグデータの一つ AB
- イ 加工された情報 AB
- ウ 数値化した情報 BC
- エ サービスの仕組み C
- オ 独占禁止法上の規制 B
2019年度(本試験)インターネットを介した個人間取引 難易度(A易、B普通、C難)目標:4-5問/5問中
- ア 略称での言い換え AB
- イ 関わり AB
- ウ 一般的サービス名 B
- エ 一般的サービス名 B
- オ 個別サービス名 A
2019年度(再試験)通信販売の広告規制 難易度(A易、B普通、C難)目標:4-5問/5問中
- ア 規制対象 B
- イ 理由 AB
- ウ 名称 BC
- エ 定期購入の定義 AB
- オ 定期購入の広告表示 B
2018年度(平成30年度) 問題17 シェアリングエコノミー 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中
- ア 統計数字 BC
- イ サービス名 A
- ウ・エ 機関名 AB
- オ サービス形態 A
2016年度(平成28年度) 問題17 広告宣伝メール規制 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中
- ア 通信販売事業者の広告メール規制 AB
- イ 営業のための広告メール規制 B
- ウ・エ メール広告規制ルール AB
- オ 電子メール通信役務の提供の拒否 B
参考・旧試験
2015年度(平成27年度) 問題17
- ①フィルタリングサービス等の青少年の保護
- ②通信契約(電気通信事業法)
2014年度(平成26年度) 問題18
- ①携帯電話の契約
- ②フィルタリングサービス
2013年度(平成25年度) 問題17①~⑩ 携帯電話サービス・インターネット(正誤×選択)
2012年度(平成24年度) 問題17①~⑩ 携帯電話サービス・インターネット(正誤×選択)
2011年度(平成23年度) 問題16 携帯電話サービス (選択穴埋)
【動画解説】2022年度-問題15「携帯電話サービス・インターネット」(一般公開サンプル)
- 【YouTube】https://youtu.be/dKpbb4h48_Q