2024年度…4肢択一(5)※単発問題
2023年度…4肢択一(4)※関連問題
2022年度…選択穴埋(2+4)
- 1. 2024年度試験 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中
- 2. 解説 ※出題形式が定まりませんが易しくなってきています
- 3. ポイント ※基本的に毎年度同じ解説※
- 3.1. ※2022年度までの対策・参考に残しておきます※【穴埋め問題の回答ポイント】語群からの選択のポイント(2問に分かれていても語群はひと塊)※これまでの解説をそのまま残します。置き換えてください
- 3.2. 2018年度(平成30年度)試験の問題2の悲劇を忘れるな!
- 4. 2024年度試験 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中
- 5. 新試験での過去の出題状況
- 5.1. 2023年度試験(問題3のみ) 難易度(A易、B普通、C難)目標:3問以上/4問中
3.次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、各文章に続けて示す選択肢の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号をマークしなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。
① アメリカのケネディ大統領は、1962(昭和37)年に、「消費者の利益の保護に関する連邦議会への特別教書」において、「安全への権利」「情報を与えられる権利」「選択をする権利」[ ア ]の4つの権利を「消費者の権利」として提唱した。
1.教育を受ける権利 2.連帯する権利 3.意見を聴かれる権利 4.補償を受ける権利
② 牛缶として売られていた缶詰の中身に馬肉等を混ぜることが業界で横行していた事実が発覚し、不当な表示に対する有効な規制を求める声が高まったことを受け、1962(昭和37)年に[ イ ]が制定された。
1.食品表示法 2.不正競争防止法 3.食品衛生法 4.景品表示法
③ 社会的に許容し難い悪質な寄附の勧誘行為による被害を救済し、将来に向けての被害の防止を図るため、2022(令和4)年12月、不当寄附勧誘防止法の制定と併せて[ ウ ]が改正された。
1.民法 2.宗教法人法 3.消費者契約法 4.特定商取引法
④ 個人等が保有する何らかの有形・無形の資源を、売買したり貸し出したりして利用者と共有する経済モデルを[ エ ]という。2024(令和6)年1月、サブスクリプションと[ エ ]を融合させた新しいサービスを標榜して、高級腕時計の所有者に対し、腕時計を預かって希望者に貸し出し、所有者には預託料を支払うなどと勧誘して契約した事業者が、無断でその腕時計を売却していたことが発覚し、刑事事件に発展した。
1.シェアリングエコノミー 2.アテンション・エコノミー 3.ニューエコノミー 4.サーキュラーエコノミー
⑤ 消費者委員会は、2022(令和4)年9月に提出した「SNSを利用して行われる取引における消費者問題に関する建議」において、[ オ ]の執行を強化することに加え、[ オ ]と消費者安全法に限らず、関係する法制度を連携させた運用を図ることを建議した。
1.電気通信事業法 2.特定電子メール送信適正化法 3.特定商取引法 4.取引DPF消費者保護法
2024年度試験 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中
【2024年度試験】問題3①②古い消費者問題の歴史・③④⑤最近の消費者問題の歴史(4肢択一 )※単発問題
問題3① ケネディ大統領の4つの権利 AB
問題3② ニセ牛缶事件 AB
問題3③ 寄附の勧誘行為による被害の救済法 BC
問題3④ 利用者と共有する経済モデル B
問題3⑤ SNSによる取引の法制度の執行強化等の建議 BC
解説 ※出題形式が定まりませんが易しくなってきています
- 【2024年度試験】2024年度試験は4問とも関連していた2023年度と違い、単発問題が5問となり1問増加しました。5問のうち2問は頻出の古い消費者問題の歴史で、残り3問は2022年以降の新しい消費者問題となっています。
- 【2023年度試験】2023年度試験では穴埋問題がなくり「4肢択一」になり、4点分になりました(一種の穴埋問題?かもしれません)。全体の問題数が減ったので、ここで問題数が減っています。2022年度と同じように、問題2に消費者問題の歴史に関する問題が出題されています。2023年度試験では、出題内容が「預託法」という難し目の法律でした。ただし、重要な法律改正とはいえ、法律の具体的な内容も定義問題が1個ありましたが、どちらかというと、悪質な販売預託商法の歴史問題という感じで、ニュースで見聞きした内容になります。4問ありますが、つなげて、1つの穴埋め問題にしても違和感がない問題になります。
- 【2022年度試験】2022年度試験では5肢2択問題がなくなったことに伴い、問題1~5の出題分野が組み替えられた結果、従来の消費者行政の歴史の選択穴埋問題は大問題2問(問題2と問題3)から大問題1問(問題3)に減少し、「消費者教育2個」「消費者問題の歴史4個」の比較的短文の穴埋問題2問になり、6点分に一気に比重が下がりました。減った分の代わりかもしれませんが、問題2に消費者問題の歴史に関する問題が出題されています。
- 【2021年度試験】2021年度試験では3つと4つの穴埋め問題に分かれて、短めの文章になったことで易しくなったといえます。
- 【2020年度試験まで】2020年度試験までは、問題2・3の穴埋は2つに分けられて、おおむね5個づつの10問×大問題2問の計20点分になっていましたが、2021年度試験では同じ問題2が3つの10点分に、問題3が4つの10点分に分けられていました(数個の短文穴埋め形式)。実は、この問題2・3の穴埋は得点しやすいのですが、古い消費者問題の長文穴埋の場合は、油断すると時間がかかってしまい、焦りにつながることがあります(特に下記に書いています「2018年度試験の問題2」)。
ポイント ※基本的に毎年度同じ解説※
- 消費者行政の歴史は、消費者行政の始まり「消費者保護基本法~消費者基本法~消費者庁設置~現在」という、消費者行政の基本の流れです(海外の歴史も含まれます)。組織の名称等が難しいかもしれませんが、実は過去にも出題されている問題であり、ハンドブック消費者でも最初に書かれている基本的な話です。選択の語群を見るまでもなく、そらでいえるぐらいになってほしいと思います。
- 「ハンドブック消費者2014」が参考資料となる頻出問題で、同じ論点が繰り返し出題されます。
- ただし、中には絞った最後に微妙に悩む二択がありますので日本語解釈などのテクニックをフル活用しましょう。
- 出題される分野としては、「古い消費者問題」「最近の消費者問題」「消費者庁創設関連」「重要な法律制定改正」を中心に組み合わせられています。
- 「古い消費者問題」「消費者庁創設関連」については「ハンドブック消費者2014」がテキストとなります。
⇒【テキスト】消費者問題・消費者行政の歴史(ハンドブック消費者2014) - 「最近の消費者問題」では、主に不祥事や事故等の社会問題から出題されていますので、直近数年間のニュースを見ていれば常識的な比較的易しい問題になります。
※2022年度までの対策・参考に残しておきます※【穴埋め問題の回答ポイント】語群からの選択のポイント(2問に分かれていても語群はひと塊)※これまでの解説をそのまま残します。置き換えてください
- 大問の穴埋問題が2個もしくは3個など複数の場合でも、選択する語群はひと塊にまとめて15~20個の選択肢があるというパターンで出題されています。
- この複数の問題が明らかに別の分野の場合は、語群もざっくり分けることができます。似通った分野だと、どちらの問題の語群かが分かりにくいことがあります。うまく分けることができれば非常に解きやすくなります。それは出題される年によって異なります。
- 穴埋め問題の場合はそこに入る穴埋めが例えば法律名であったり形容詞であったり、語群の中から明確に出すことができ、かつ、各穴埋が原則ほぼ2択にまで絞ることができます。勉強段階では最初に語群を分けていく方法で解説していますが、本番ではそこまでの時間はないので、それを繰り返して、慣れていくことが重要です。本番では、記号を使って、ペアで見え消ししていく方法で時間を節約しながら解答していくといいでしょう。どのように選択して、見え消しして、解答していくかは、実際に問題を解きながら実践しますので、動画解説で確認してください。
- 穴埋問題は基本的に点数を稼ぐ問題ですので平均以上(=7割以上)、可能であれば満点をとれるようにしましょう。
- 2択まで絞れると、一般常識で正解できることも多いです。ただし、数字になると難しいかもしれません。
- 注意したいのは、年によって、結構時間がかかる悩ましい問題が出題されることがあります。難易度的には難しくはなく8割ぐらい取れるのですが、2問目で時間を使ってしまうというプレッシャーで、得点できる問題を逃してしまうこともあります。落ち着いて解答しましょう。5分ぐらいで解きたいところですが、悩んでいると、すぐに10分ぐらい経過してしまうので、そうなった場合も、トータルで見れば、あせる必要はないと思います。見直しする必要がないように終わらせておきましょう。見直して書き換えたら間違っているパターンが多いので直感を信じましょう。
1個目2個目の穴埋が悩んで難しければ、一旦後回しにして、その後の問題文から推測しなおしたり、余った語群を見て解答するのもいいでしょう。これは、穴埋問題共通のテクニックです。
2018年度(平成30年度)試験の問題2の悲劇を忘れるな!
とにかく時間がかかる問題でした。時間さえかければ、パズルのように正解がはまっていくのですが、どの選択肢が入るのか問題文自体も読みにくく苦労した問題です。通常、穴埋10個だと5分程度で解きたいのですが、私は10分かけてかろうじて埋まったような感じですので、15分ぐらいかかった受験生もいたのではないでしょうか。結果的に飛ばして捨て問題にしてもよかったのですが、本番ではそこまで頭が回りません。何といっても点数の取りやすい穴埋問題ですから。そして、悲劇は、この問題2が2番目の問題であったことから、時間経過によるあせりがでてしまい、ペースが乱されて、最後まで影響した受験生がいたことです。この問題ばかりは私でも頭が痛く、過去の相談員試験の中でも、こんなに時間がかかる穴埋問題はなかったです。ただ、ここで例え10分余分に使っても、時間的には大丈夫ですので、冷静になってください。
2024年度試験 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中
【2024年度試験】問題3①②古い消費者問題の歴史・③④⑤最近の消費者問題の歴史(4肢択一 )※単発問題
問題3① ケネディ大統領の4つの権利 AB
問題3② ニセ牛缶事件 AB
問題3③ 寄附の勧誘行為による被害の救済法 BC
問題3④ 利用者と共有する経済モデル B
問題3⑤ SNSによる取引の法制度の執行強化等の建議 BC
新試験での過去の出題状況
2023年度試験以降は「問題3」※問題2にも出題あり
2022年度試験までは「問題2と問題3」
2023年度試験(問題3のみ) 難易度(A易、B普通、C難)目標:3問以上/4問中
【2023年度試験】問題3①~④最近の消費者問題の歴史(販売預託商法)(4肢択一 )
問題3①「いわゆる『販売預託商法』に関する消費者問題についての建議」AB
問題3②預託法における「預託等取引」の定義(法第2条第1項第1号)C
問題3③悪質な「販売預託商法」による過去の事件 BC
問題3④磁気治療機器などを販売預託商法 BC
【2022年度試験】(問題3のみ) 難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/6問中
問題3①消費者教育(消費者教育の推進に関する基本的な方針)・穴埋2 BC
問題3②消費者被害(古い~新しい)の歴史・穴埋4 BC
【2021年度試験】
問題2①消費者行政の始まり
問題2②消費者保護基本法
問題2③消費者基本法
問題3①最近の消費者問題(災害に乗じた消費者被害)
問題3②最近の消費者問題(新型コロナウイルス)
問題3③消費者ホットライン
問題3④海外の消費者問題の歴史
【2020年度試験】
問題2①消費者庁の創設の歴史
問題2②消費者委員会・国民生活センターの役割・業務
問題3①消費者行政の始まり(消費者運動・公害の歴史)
問題3②消費者行政の始まり(法律の歴史)
【2019年度試験】
(2019年度本試験)
問題2①消費者庁・消費者委員会の設置
問題2②消費者委員会の役割・業務
問題3①世界消費者権利デー
問題3②SDGs(第3期消費者基本計画)
(2019年度再試験)
問題2①消費者安全法制定のきっかけ(消費者事故・不祥事の社会問題化)
問題2②消費者安全調査委員会(消費者安全法の改正)
問題3①消費者行政の始まり(公害の歴史)
問題3②海外の消費者行政の始まり(歴史)
【平成30年度試験】
問題2①景品表示法の誕生のきっかけ
問題2②景品表示法の歴史・ジュースの表示
問題3①企業不祥事・自動車・鉄鋼・2016年~2017年(平成28年~29年)
問題3②旅行業者の破綻(旅行業法)・2017年(平成29年)
【平成29年度試験】
問題2①消費者行政の創設期
問題2②消費者庁の創設期
問題3①企業不祥事・自動車・食品廃棄物(公益通報者保護法)
問題3②改正個人情報保護法・2017年(平成29年)5月
【平成28年度試験】 ※新試験1年目で出題分野が安定していないためイレギュラー
問題2①不当請求や悪質や新サービスの悪質商法・2015年(平成27年)
問題2②最近の相談傾向(高齢者の被害)
問題3 消費者を保護するための規制
問題4①国民生活センターの位置付けと業務内容
問題4②消費者委員会