2024年度　問題20　情報通信分野（【最も適切】を選択）（3肢択一）その1

20．問題①～⑤のそれぞれの文章（ア～ウ）について、各問題文の指示に従い正答を１つ選んで、その記号を解答用紙の解答欄にマークしなさい。
※以下は、情報通信分野に関する問題である。現在の情報通信技術に基づいて回答すること。

①子どもによるオンラインゲームの課金トラブルへの対策を説明するア～ウの文章のうち、【最も適切】なものを選びなさい。
ア 保護者の古いタブレット端末を、保護者のアカウントにログインした状態で子どもに渡したとしても、決済の都度、承認を得る設定にしていれば、課金につながることはない。
イ 子ども専用の端末を用意した場合は、保護者のアカウントを子どもの端末に設定しておく。
ウ 子どもの端末にクレジットカード番号を入力した場合、その番号が削除されているかを確認する。

② SMS（ショートメッセージサービス）が発端となるトラブルに関するア～ウの文章のうち、【最も適切】なものを選びなさい。
ア SMSから偽サイトに誘導されて情報が盗まれるのは、不正アプリがインストールされたときに限られる。
イ 携帯電話会社名で届くSMSは、信用しても問題ない。
ウ SMSに記載されたサイトのURLには安易にアクセスせず、公式サイトなど確かな情報源を使って真偽を確認する。
③インターネット上の広告を説明するア～ウの文章のうち、【最も適切】なものを選びなさい。

ア ストリーミング広告とは、ウェブサイトの閲覧や検索履歴に基づく広告配信の仕組みである。
イ 広告の隅に表示されるインフォメーションアイコンをクリックすると、ターゲティング広告の表示理由が表示され、すべてのターゲティング広告を無効にできる。
ウ 主にSNSで影響力を持つ人に商品を宣伝してもらうことを、インフルエンサーマーケティングという。

④インターネットトラブルに関して説明するア～ウの文章のうち、【最も適切】なものを選びなさい。
ア いわゆるサーバー型電子マネーは、相手にカードを渡さなくてもカードに記載された番号等を伝えるだけで、電子マネーの価値を渡したことになる。
イ 海外通販サイトから送られた商品が模倣品であっても個人で購入した商品であれば、税関による没収の対象とならない。
ウ ESTA等の電子渡航認証サービスには、公式サイトのほか申請代行会社が存在するため、検索サイトでは常に公式サイトが上位に表示されるようになっている。

⑤フィッシング詐欺を説明するア～ウの文章のうち、【最も適切】なものを選びなさい。
ア フィッシング詐欺の目的は、クレジットカード番号等の情報を取得して金銭を詐取することであるため、公共機関をかたるケースはない。
イ メール送信元の表示内容を確認することで、そのメールが実在する正しい組織からのメールかどうかを確実に見分けることができる。
ウ メールに記載されているURLが、送信元とされる組織の正規のものであったとしても、実際にそれをクリックした際に、別のURLにジャンプすることがある。

解説とポイント（問題19・問題20共通）

• 近年インターネットなどの Web 関連の消費者トラブルが目立つようになりました。そこで相談員試験でもインターネット関連の問題が増えてきました。
• 今回の2024年度試験では情報通信分野だけの大問題として新しい出題形式である「3肢択一」問題として出題されました。
• 大問題の19で5問出題され【最も不適切】を選択する問題と大問題の20で5問出題され【最も適切】を選択する問題の合計10問が出題されております。
• 問題の内容としては、これまでにも出題されているインターネット関連の専門用語の意味などについての問題が多くなっています。
• またインターネット関連でのトラブルなどの対策や対応についての問題も出題されています。
• 今後、どのような問題形式になるかわかりませんが、この分野については同じような視点で必ず出題されると思いますので、最新のインターネット関連情報を注目しておいてください。

2024年度　問題20　難易度（A易、B普通、C難）目標：3-4問/5問中

• 問題20①　子どもによるオンラインゲームの課金トラブルへの対策　BC
• 問題20②　SMSが発端となるトラブル　AB
• 問題20③　インターネット上の広告　AB
• 問題20④　インターネットトラブル　BC
• 問題20⑤　フィッシング詐欺　AB

2024年度　問題19　難易度（A易、B普通、C難）目標：3-4問/5問中

• 問題19①　パソコンやスマートフォン等の処分　A
• 問題19②　SMS（ショートメッセージサービス）の特徴　AB
• 問題19③　インターネットのドメイン　C
• 問題19④　アバター　BC
• 問題19⑤　AIと著作権　C

過去問

この出題形式の過去問はありませんが、下記の発展形になります

2023年度（令和5年度）　問題20　WEB関連サービス（正誤○×）難易度（A易、B普通、C難）目標：4問以上/6問中
問題20①　お金もうけの相談トラブル　BC
問題20②　Cookie（クッキー）とは　BC
問題20③　電子署名の効果　BC
問題20④　ダークウェブ　BC
問題20⑤　フリーWi-Fi　A
問題20⑥　ウイルス感染サポートトラブル　B

2023年度（令和4年度）問題19　IT・WEB関連の専門用語（4肢択一）難易度（A易、B普通、C難）目標：4問以上/5問中
問題19①　手首などに装着するコンピューター機器　A
問題19②　利用料金支払い方式　AB
問題19③　5Gと4Gの比較　AB
問題19④　フィッシング詐欺　C
問題19⑤　SNS情報発信者　A

2022年度（令和4年度）問題19　IT・WEB関連の専門用語（4肢択一）難易度（A易、B普通、C難）目標：3-4問以上/5問中
問題19①　暗号資産の仕組み　BC
問題19②　無線LAN　BC
問題19③　インターネット上の再生方法　BC
問題19④　ライブ配信の課金行為　BC
問題19⑤　データ通信量　C