2019年度(再試験) 問題2 消費者行政の歴史(消費者庁創設関連)(選択穴埋 )その1(一般公開中)
2.次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。
① 経済社会のグローバル化や情報通信技術の進展に伴い、商品・役務が多様化するにつれて、消費者事故も複雑化し、多発した。1990(平成2)年には[ ア ]の発煙・発火事故が相次ぎ、1995(平成7)年には乳幼児が[ イ ]を喉に詰まらせて死亡した事故の情報が国民生活センターから公表された。
また2000(平成12)年以降、[ ウ ]やエレベーターによる死亡事故、食品偽装事件や中国産[ エ ]による中毒事故等、暮らしの安全・安心を脅かす消費者事故が社会問題化した。こうした中で2009(平成21)年、消費者行政の司令塔としての機能を果たす消費者庁が創設されるとともに、消費者安全法が制定された。
同法に基づき、行政機関の長、都道府県知事、市町村長及び国民生活センターの長が得た「消費者事故等」の情報は消費者庁へ一元的に集約されることとなった。特に、死亡や[ オ ]日以上の治療期間を要するなどの「重大事故等」は、[ カ ]内閣総理大臣に通知しなければならないとされている。
② 消費者安全法の改正により、2012(平成24)年に[ キ ]委員会が消費者庁に設置された。同委員会は、「生命身体事故等」の原因について、必要があると認めるときは自ら調査を行っており、2014(平成26)年6月には、同委員会として初の調査結果となる[ ク ]の報告書が公表された。
そのほか、同委員会は、他の行政機関等による調査結果を消費者安全の視点から[ ケ ]しており、2014(平成26)年1月には[ ウ ]に関する[ ケ ]結果が公表された。また、調査や[ ケ ]の結果に基づき、被害の発生・拡大防止等のための施策・措置を関係省庁に提言している。
こうした各種措置を通して、消費者庁は被害の発生又は拡大防止等の対策の企画立案・執行や、消費者への[ コ ]等を行っている。
【語群】
1. 速やかに 2. 60 3. 冷凍ギョウザ 4. 幼稚園で発生したプール事故 5. 電子レンジ 6. こんにゃく入りゼリー 7. シュレッダー 8. マグネットボール 9. カラーテレビ 10. 使用中止勧告 11. 30 12. 審決 13. 冷凍ほうれん草 14. 消費者安全調査 15. 評価 16. ガス瞬間湯沸器 17. 住宅用太陽光発電システムから発生した火災等事故 18. 直ちに 19. 注意喚起 20. 消費者事故防止
解説
- 問題2と問題3で「消費者行政の歴史」についての穴埋問題が出題されています。
- 出題される分野としては、「古い消費者問題」「最近の消費者問題」「消費者庁創設関連」「重要な法律制定改正」を中心に組み合わせられています。
- 「古い消費者問題」「消費者庁創設関連」については「ハンドブック消費者2014」がテキストとなります。
- 「最近の消費者問題」では、主に不祥事や事故等の社会問題から出題されていますので、直近数年間のニュースを見ていれば比較的易しい問題になります。
ポイント
- 消費者事故に関連する歴史と行政施策です
- 具体的な事故を選択するのですが、結構難しいです。基本的な事故のパターンを覚えておきましょう。
- 「ハンドブック消費者2014」が参考資料となる頻出問題です。同じ論点が繰り返し出題されます。
- ただし、中には微妙に悩む二択がありますので日本語解釈などのテクニックをフル活用しましょう。
語群からの選択のポイント(2問に分かれていて語群が一塊)
- 穴埋が5個づつの大きく2問に分かれているにもかかわらず、語群は2問まとめて20個の選択肢があるというパターンで出題されています。問題2は①6個②4個、問題3は①4個②6個という配分になっています。
- この2問が明らかに別の分野の場合は、20個の語群もざっくり2つに分けることができますが、似通った分野だと、どちらの問題の語群かが分かりにくいことがあります。①か②かわかれば非常に解きやすくなります。
- じっくり時間をかければ、2つに分けれて、かつ、各穴埋が原則2択にまで絞ることができます。勉強段階では分けていく方法で解説しますが、本番ではそこまでの時間はないので、それを繰り返して、慣れていくことが重要です。本番では、記号を使って、ペアで見え消ししていく方法で時間を節約しながら解答していくといいでしょう。どのように選択して、見え消しして、解答していくかは、実際に問題を解きながら実践しますので、動画解説で確認してください。
- 穴埋問題は基本的に点数を稼ぐ問題ですので平均以上(=7割以上)とれるようにしましょう。
- 2択まで絞れると、一般常識で正解できることも多いです。ただし、数字になると難しいかもしれません。
難易度(A易、B普通、C難)目標:7問以上/10問中)
①(ア~カ)消費者安全法制定のきっかけ(消費者事故・不祥事の社会問題化)
ア 発煙・発火事故 BC
イ 喉に詰まらせて死亡した事故事故 AB
ウ 死亡事故 BC
エ 中毒事故 BC
オ 重大事故の要件 AB
カ 重大事故の通知 BC
②(キ~コ)消費者安全調査委員会(消費者安全法の改正)
キ 機関 AB
ク 具体的な報告書 C
ケ 施策 BC
コ 施策 B
新試験での過去の出題状況(問題2と問題3)
2019年度試験
2019年度本試験
問題2①消費者庁・消費者委員会の設置
問題2②消費者委員会の役割・業務
問題3①世界消費者権利デー
問題3②SDGs(第3期消費者基本計画)
2019年度再試験
問題2①消費者安全法制定のきっかけ(消費者事故・不祥事の社会問題化)
問題2②消費者安全調査委員会(消費者安全法の改正)
問題3①消費者行政の始まり(公害の歴史)
問題3②海外の消費者行政の始まり(歴史)
平成30年度試験
問題2①景品表示法の誕生のきっかけ
問題2②景品表示法の歴史・ジュースの表示
問題3①企業不祥事・自動車・鉄鋼・2016年~2017年(平成28年~29年)
問題3②旅行業者の破綻(旅行業法)・2017年(平成29年)
平成29年度試験
問題2①消費者行政の創設期
問題2②消費者庁の創設期
問題3①企業不祥事・自動車・食品廃棄物(公益通報者保護法)
問題3②改正個人情報保護法・2017年(平成29年)5月
平成28年度試験 ※新試験1年目で出題分野が安定していないためイレギュラー
問題2①不当請求や悪質や新サービスの悪質商法・2015年(平成27年)
問題2②最近の相談傾向(高齢者の被害)
問題3 消費者を保護するための規制
問題4①国民生活センターの位置付けと業務内容
問題4②消費者委員会