17.次の文章の[   ]に入る最も適切な語句を、各文章に続けて示す選択肢の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号をマークしなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

①FX取引では、証拠金の何倍もの取引が可能であるが、過当投機の防止や[ ア ]保護の観点から、取引の上限金額が証拠金の25 倍までに規制されている。
1.個人投資家 2.機関投資家 3.特定投資家 4.ヘッジ・ファンド

②価格が変動する投資信託等を[ イ ]買い付ける方法を、ドル・コスト平均法という。この方法では、購入時期を分散することで価格変動リスクを低減させると同時に、平均購入単価を下げる効果が期待できる。
1.定期的に一定数量ずつ 2.不定期に一定数量ずつ 3.定期的に一定金額ずつ 4.不定期に一定金額ずつ

③自宅の不動産を活用して生活資金を得る方法として、[ ウ ]とリバースモーゲージがある。[ ウ ]は、自宅を売却するため、所有権が自宅を購入した事業者に移転するのに対し、リバースモーゲージは、自宅を担保として金融機関等から融資を受ける取引であるから、所有権は移転しない。
1.モーゲージローン 2.レンタルバック 3.サブリース 4.リースバック

④スマートフォン等から利用したコンテンツ利用料を通信・通話料金と併せて支払う方式を、[ エ ]という。[ オ ]が絡むトラブルとしては、フィッシング詐欺による不正利用などが目立っている。
1.NFC決済 2.エスクロー 3.キャリア決済 4.コード払い

⑤休眠預金等活用法に基づき、2009(平成21)年1月1日以降の取引から[ オ ]以上、その後の取引がない預金等(休眠預金等)については、一定の手続きを経た上で、民間公益活動に活用できるようになった。
1.5年 2.10 年 3. 15年 4. 20年

解説

  • 【2022年度試験以降】新しい出題方式となっており、穴埋め問題の形式にはなっていますが、長文の複数の穴埋め問題ではなく比較的短文の1箇所だけの穴埋め問題になっており、その穴埋めは4択になっています。2023年度も同じ形式でした。この新しい出題形式は2023年度試験では正式な出題方式となることが受験要項で公表されており、2023年度も同じでしたが、全体の問題数の減少にともない、7問から5問に減少しています。2024年度も同様でした。
  • 2021年度試験までの語群選択の穴埋問題は語群を分類すると、多くが二択になっており、正解しやすいので得点源となっていました。しかし、この4択問題は単純に4つのうちから正解を一つ選ぶことになるので難易度は高くなります。ただし、2022年度試験も含めて、難しい言葉が出ているものの、選択肢から正解を選ぶのは、そんなに難しくなく、得点源になりえます。
  • 【2021年度試験まで】新試験になってからの新しい金融商品のパターンの問題です。正誤×選択でも解説しましたが、新試験になってから個別の具体的な金融商品や金融サービスについての5問の穴埋め問題が出題されています。旧試験での出題形式は正誤×選択であったり穴埋であったりバラバラでしたが、新試験になって、問題数が減少し、金融商品については「主に法律関係が正誤×選択問題」と「個別の金融商品・サービスの穴埋問題」の形になっています。
  • この大問題では金融商品をはじめとした様々な取引の専門用語の意味を問う4択の問題となっています。知っているかだけの問題が多くなっていますが、これまでにも出題されたことがある比較的簡単な問題となっていますので、ここで点数を稼いでおきたいところです。
  • 単発問題が5問出題されていますが、それぞれ個別の論点となるので幅広い知識が必要となりますが、ある程度の一般常識で正解できる問題となっています。
  • この分野は実際に取引をしたことがある人にとっては易しい問題になると思います。そして、他の問題でも書いたように、相談現場は時代の最先端を行きますので普通の人以上に関心を持っていただきたいと思います。

2024年度(令和6年度)難易度(A易、B普通、C難)目標:3-4問以上/5問中

  • 問題17① FX取引の規制 AB
  • 問題17② ドル・コスト平均法とは B
  • 問題17③ 自宅の不動産を活用して生活資金を得る方法 C
  • 問題17④ コンテンツ利用料を支払う方式 A
  • 問題17⑤ 休眠預金等活用法 BC

過去問(2021年度試験まで)

2023年度(令和5年度)難易度(A易、B普通、C難)目標:3-4問以上/5問中

  • 問題17① 売買差益の用語 AB
  • 問題17② 保険の種類 B
  • 問題17③ オフアス取引(割賦販売法)の用語 AB
  • 問題17④ ポンジスキームの仕組み BC
  • 問題17⑤ ICOの意味 BC

2022年度(令和4年度)難易度(A易、B普通、C難)目標:3-4問以上/7問中

  • 問題17① デビットカード AB
  • 問題17② クレジットカードの不正利用防止 BC
  • 問題17③ オフアス取引(割賦販売法)B
  • 問題17④ 紛争解決(訴訟)B
  • 問題17⑤ 代金受け渡しの仕組み B
  • 問題17⑥ 人工知能を使った投資サービス(金融)BC
  • 問題17⑦ 投資非課税制度 B
  • 2021年度 問題20(選択穴埋)5〔預金保険制度〕※選択肢12個
  • 2020年度 問題22(選択穴埋)5〔決済サービス〕※選択肢12個
  • 2019年度(本試験)問題21(選択穴埋)5〔つみたてNISA〕※選択肢14個
  • 2019年度(再試験)問題21(選択穴埋)5〔キャッシュレス決済〕※選択肢13個
  • 2018年度(平成30年度)問題20(選択穴埋)5〔 iDeCo 〕※選択肢11個
  • 2017年度(平成29年度)問題20(選択穴埋)5〔投資信託〕※選択肢14個
  • 2016年度(平成28年度)問題25(選択穴埋)5〔ファンド〕※選択肢10個

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