2021年度 問題14 特定商取引法(正誤×選択)その1(一般公開中)
14. 次の文章のうち、下線部が2ヵ所とも正しい場合は○を、下線部のうち誤っている箇所がある場合は、誤っている箇所(1ヵ所)の記号を解答用紙の解答欄に記入(マーク)しなさい。
※誤っている箇所がある場合は、1ヵ所である。
※以下は、特定商取引法に関する問題である。
① 消費者が、事業者に路上でマッサージの勧誘をされて店舗へ連れて行かれ、その場でマッサージの施術を受けた場合、クーリング・オフをすることが㋐できない。消費者が、訪問販売で事業者から自動車を購入した場合、クーリング・オフをすることが㋑できない。
② 電話勧誘販売において、事業者が、正当な理由がないのに日常生活において通常必要とされる分量を著しく超える商品の売買契約の締結について勧誘することは、特定商取引法上、㋐主務大臣の指示の対象となる。この行為は、㋑直接の刑事罰の対象とならない。
③ 通信販売業者が、消費者から承諾を得ずに電子メール広告を送信することは原則として禁止されている。これを㋐オプトイン規制という。通信販売業者が、商品の購入者に発送通知を電子メールで送信する際に、その一部に付随的に広告を掲載することは㋑禁止されている。
④ 通常価格が1回1万円のところ、1回1,000 円のキャンペーン価格で、消費者が、特定継続的役務に該当するエステティックの契約をした。役務提供開始前に中途解約した場合であって、違約金の定めがあるとき、事業者は、契約の締結及び履行のために通常要する費用として㋐2万円を上限として請求することができる。施術が3回行われた後に消費者が中途解約をしたとき、事業者は、提供した役務の対価として㋑3万円を請求することができる。
⑤ 個人である訪問販売業者が業務停止処分を命じられた場合、主務大臣はその販売業者に対して、停止を命じられた範囲の業務を営む法人の当該業務を担当する役員となることの禁止を命じることができ、その禁止期間は停止処分期間と㋐始期及び終期が同一でなければならない。主務大臣は、上記停止処分を受けた販売業者の使用人に対して、当該業務を営む法人の当該業務を担当する役員となることの禁止を命じることが㋑できない。
解説
- 特定商取引法の正誤×選択です。新試験になってから正誤×選択は出題されていませんでしたが、30年度試験から出題されるようになりました。5問だけとはいえ難易度が上がる問題形式と考えてもいいですし、なかなか手ごわいです。
- ただし、旧試験での特定商取引法の正誤×選択を勉強しておけば、イメージはつかめると思います。
- 問題13は定義に該当するかどうかという問題が中心でしたが、問題14では具体的な事例をもとに出題されていますので、実務的であり、想像もできますし、手ごわい問題もあります。
出題パターンのまとめ
- (新試験)2019年度以降⇒単純正誤11問+正誤×選択5問+5肢2択1問(2点分)=合計17問(18点分)
- (新試験)30年度⇒単純正誤11問+正誤×選択5問+5肢2択1問(2点分)=合計17問(18点分)
- (新試験)29年度⇒単純正誤のみ18問
- (新試験)28年度⇒単純正誤11問+5肢2択2問=合計13問
- (旧試験)27年度⇒正誤×選択15問
2021年度 難易度(A易、B普通、C難)目標:3問以上/5問中
- 問題14① 訪問販売・クーリングオフできるか BC
- 問題14② 電話勧誘販売・過量販売・指示・刑事罰 C
- 問題14③ 通信販売・電子メール広告規制 BC
- 問題14④ 特定継続的役務 ・中途解約・違約金 BC
- 問題14⑤ 訪問販売・業務停止処分・役員 A
過去問
2020年度 難易度(A易、B普通、C難)目標:3問以上/5問中
- 問題16① 訪問販売・定義・該当するか BC
- 問題16② 電話勧誘販売・定義・該当するか B
- 問題16③ 連鎖販売・中途解約 C ※難問
- 問題16④ 特定継続的役務 ・取消しの時効 BC ※平成28年改正論点
- 問題16⑤ 訪問販売・禁止行為 A
2019年度(本試験)難易度(A易、B普通、C難)目標:3問以上/5問中
- 問題15① 訪問販売・業務停止命令 BC ※28年改正論点
- 問題15② 電話勧誘販売・再勧誘の禁止 B
- 問題15③ 通信販売・定期購入 B ※平成28年改正論点
- 問題15④ 業務提供誘引販売 ・定義 BC
- 問題15⑤ 訪問購入・クーリングオフ・適用除外品 BC
2019年度(再試験)難易度(A易、B普通、C難)目標:3問以上/5問中
- 問題15① 訪問販売・クーリングオフ AB
- 問題15② 電話勧誘販売・再勧誘の禁止 C
- 問題15③ 連鎖販売・定義 BC
- 問題15④ 連鎖販売 ・定義 C ※これは推測も当たらず難しい
- 問題15⑤ 業務提供誘引販売・クーリングオフ・取消し BC
平成30年度 難易度(A易、B普通、C難)目標:3問以上/5問中(★頻出☆重要実務)
- 問題15① 訪問販売・不実告知 AB
- 問題14② 通信販売・ファクシミリ広告 AB ※28年改正論点
- 問題14③ 連鎖販売・クーリングオフ BC
- 問題14④ 業務提供誘引販売 ・取消権の時効 BC ★
- 問題14⑤ 訪問購入・不招請勧誘 AB